ブルーコートシステムズは11月27日、同社のセキュリティソリューション「Cloud Generation Gateway」に、クラウド保護に注力した新機能を追加したと発表した。

追加した機能は「高度なWebおよびクラウドセキュリティ」「暗号化トラフィック管理」「高度な脅威防御」「インシデント対応とネットワークフォレンジック」「ネットワークパフォーマンス最適化」の5点。Cloud Generation Gatewayは、クラウドの保護機能を実装させることで、さまざまな環境にある端末、機密データを包括的に保護できるようになる。

CASB Visibility and Access Security(可視性およびアクセスセキュリティ)は、ブルーコートのセキュアWebゲートウェイを拡張したもので、包括的なクラウドアプリケーションのリスク管理機能を搭載する。企業は許可したクラウドオペレーションを安全にコントロールしながら、無許可でユーザーが利用している「シャドーIT」を管理できる。

続くCloud Data Protection(クラウドデータ保護)は、クラウドに特化したデータの保護ツールで、暗号化およびトークン化機能を使うことで、データ・レジデンシー・コンプライアンスとセキュリティの要件を満たす機能を搭載する。また、ユーザーはクラウドアプリケーションを使用しながら自分のデータのコントロールが可能となる。

Advanced Secure Gateway(高度なセキュリティゲートウェイ)は、セキュアWebゲートウェイの新モデル。統合コンテンツ分析機能を搭載し、アンチウィルス・スキャンやホワイトリスト、静的コード分析、サンドボックス分析に対応する。一方のCloud Generation Intelligence Services(クラウド時代のインテリジェンスサービス)は、Webやクラウドアプリケーション、ファイル、高度な脅威に対するリスク・インテリジェンス・ツールで、ブルーコートが保有する最新の脅威データを提供するものとなる。

最後のIntegrated WAF(統合Webアプリケーションファイアウォール)は、CMSなどのWebアプリケーションの保護に特化したファイアウォールで、自社所有のデータセンターとクラウドアプリケーションのインバウンドアプリケーションサービスを保護する機能を提供する。

新機能の提供に伴い、従来のクラウドアプリケーションDLP(Data Loss Prevention)、クラウドの不正アクセス検知、監査とフォレンジックといった「Elastica CloudSOC」の機能は、ブルーコートのセキュリティプラットフォームとCloud Generation Gatewayに統合する。