アドウェイズはこのたび、100%子会社となる愛徳威軟件開発(上海)有限公司(以下、アドウェイズテクノロジー)が提供する中国ECデータ分析サービス「Nint for China」より、11月11日のシングルデー(独身の日)における「Tmall」での流通額などを調査し、そのレポートを公表した。

シングルデーとは、2009年よりアリババグループが仕掛ける中国EC最大のシーズン商戦イベントで、毎年11月11日にアリババグループ運営が運営する中国最大のBtoCショッピングモール「Tmall」で開催される。

アリババグループの発表によると、2015年 シングルデー1日の流通額は、2014年の1兆800億から68%の増加となる1兆8,243億となり、中国におけるEC市場の成長とユーザー拡大を強く実感する結果となった。中でも、ファッションに関する商品が人気を集め、ユニクロが企業売上4位、アパレル部門1位となり、売上が1日で120億円を超えたという。

Tmallにおけるシングルデーの流通額(昨年比) (提供 : アリババグループ)

Tmallにおけるシングルデー人気商品カテゴリランキング (提供 : アリババグループ)

Tmallにおけるシングルデー人気ショップ (提供 : アリババグループ)

越境ECにおける売上ランキングは?

また、2014年9月に提供を開始され、海外企業が商品を販売する越境ECモールとなる「Tmall国際」では、2015年のシングルデーにおいて、世界232の国や地域から中国ユーザーへ商品が届けられ、昨年比300%の成長と推計される。

Tmall国際におけるシングルデーの流通額(昨年比) (提供 : アリババグループ)

「Tmall国際」では、日本で爆買いされている化粧品やおむつ関連の人気が高く、日本企業の越境EC参入のチャンスが高いと考えられるほか、アメリカ・日本・韓国・ドイツ・オーストラリアの商品に人気が集まっている一方で、人気ショップのランキングでは、食品・寝具・健康食品などの日本製品の進出が少ないカテゴリの商品を扱うショップが上位となっていることから、今後日本企業の攻略余地がうかがえるという。

Tmallにおけるシングルデー人気商品カテゴリランキング (提供 : アリババグループ)

Tmallにおけるシングルデー人気ショップ (提供 : アリババグループ)