Q. 在宅で仕事をしたいと考えたことがありますか?

家で働く、在宅ワークという働き方。近年増えてきているこの就労スタイルについて、働く人たちはどのようなイメージを抱いているのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、在宅で仕事をしたいと考えたことがあるか聞いてみた。

Q.在宅で仕事をしたいと考えたことがありますか?

はい 55.0%
いいえ 45.0%

Q.その理由を教えて下さい

在宅ワーク「したい」

■通勤がイヤ
・「通勤時間がなくて、時間を有効に使えるから」(50歳以上男性/金融・証券/専門職)
・「通勤ラッシュが辛いから」(38歳男性/通信/技術職)
・「自宅から駅までが遠いので、駅まで行くのが面倒」(35歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「早朝に時間をかけて会社に行くのがつらいから」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「大雪が降ったときに無理して行く必要があるのかと思った」(36歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「交通費がかからなくていい」(32歳男性/商社・卸/営業職)

■外出するのは大変
・「身支度の時間がもったいないから」(27歳男性/情報・IT/営業職)
・「メイクなどの時間が無駄」(37歳女性/医療・福祉/専門職)
・「外に出るのが面倒だから」(37歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「基本出不精なので」(35歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■時間を自由に使える
・「好きな時に仕事ができるのはうれしい」(35歳男性/情報・IT/技術職)
・「時間に縛られないで仕事ができるから」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「自分のペースで仕事ができるし、寝っ転がりたくなったらいつでもできるから」(24歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「のんびりできるから」(28歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)

■いい状態で仕事できる
・「リラックスして仕事が出来るので結構進む」(28歳女性/電機/営業職)
・「落ち着くから」(25歳男性/金融・証券/営業職)
・「会社で仕事をやるより集中できそうだと思えるとき」(33歳男性/情報・IT/事務系専門職)
・「家でひとりでいるときが捗るから」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■人間関係がない
・「家の中なら煩わしい人間関係がなさそうだから」(32歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「人間関係に悩まなくていいから」(41歳女性/警備・メンテナンス/販売職・サービス系)
・「クズ上司に邪魔されないから」(30歳男性/その他/事務系専門職)
・「周りに雰囲気を悪くするひとがいるので、在宅のほうが仕事がはかどるだろうかなと思って」(30歳女性/情報・IT/営業職)
・「一人が好きだから」(28歳男性/医療・福祉/事務系専門職)

■副業もしやすい
・「職場に知られず副業したい」(28歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「高い収入を得るには、ネットなどの副業も必要だと思うから」(28歳男性/情報・IT/技術職)
・「ダブルワークだから、なるべく両立できるようにしたいため」(27歳女性/生保・損保/販売職・サービス系)

■プライベートが充実
・「もし結婚して子供ができたら在宅の方がいろいろと都合がよさそうだと思うので」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「子供がいるのでそれができたらすごく理想的だなと思うので」(29歳女性/医療・福祉/専門職)
・「子供と接する時間が増えるから」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「ペットの愛犬がいるので一緒に仕事できたら生活が楽で仕事が楽しくなるとおもうから」(44歳男性/情報・IT/技術職)

在宅ワーク「したくない」

■プライベートと分けたい
・「自宅(=プライベート)まで仕事を持ち込みたくないから」(23歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「自宅はくつろぐ場所だと思うから」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「メリハリがなくなってしまいそうだから」(29歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「オンオフがわからなくなりそう」(33歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)

■ダラける
・「ずっと家にいるとだらけるから」(33歳男性/医療・福祉/専門職)
・「たぶんやる気が出なくてできないと思うから」(26歳女性/その他/秘書・アシスタント職)
・「自分は仕事しないに決まっているから(笑)」(37歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「自分に甘いから」(47歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「仕事を家に持って帰ってきても、できなかったことが多いから」(38歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

■効率が悪い
・「自宅では誘惑が多いので、はかどらないから」(28歳女性/機械・精密機器/技術職)
・「仕事する気分にならない」(49歳男性/通信/事務系専門職)
・「家では仕事に集中できないから」(27歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「気が散る」(33歳女性/医療・福祉/事務系専門職)

■他の人がいた方がいい
・「まわりとディスカッションしながら進めたいから」(30歳男性/自動車関連/技術職)
・「引き籠もりになりそうだし、人の目がある方が仕事が進むので」(32歳女性/学校・教育関連/技術職)
・「人と接していたほうがいい」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「外に出たいから」(37歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「出会いがない」(32歳男性/建設・土木/営業職)

■収入が悪いイメージ
・「あまり収入にならない」(31歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「外で働くほうがお金がよいため」(25歳男性/情報・IT/技術職)
・「在宅は稼ぎが少なそうだから」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

■総評
在宅で仕事をしたいと考えたことがある人は55%、約半数の人が在宅ワークについて前向きなことが分かった。

在宅ワークを「したい」という人は、その理由として「通勤」を挙げていた。在宅だと通勤しなくていいので「楽」「時間を有効活用できる」「朝ゆっくりできる」「服装やメイクを気にかける必要がない」「交通費がかからない」と、確かに時間的にも経済的にもメリットは大きい。外出するのが嫌いな人、電車のラッシュが辛い人なども、通勤なし生活に憧れるようだ。

在宅ならではの「一人の気楽さ」もポイントで、「マイペースで仕事ができる」「リラックスしてはかどる」「集中できる」など利点が挙げられていた。また、人間関係のわずらわしさがなくていい、という意見も見られた。その他、副業をしたい人、子供やペットとの触れ合いを大事にしたい人も、在宅志向が強いようだ。

対して、在宅ワークを「したくない」と答えた45%の人たちは、「家に仕事を持ち込みたくない」と考える人が多かった。家はプライベート空間として、仕事場ときっちり区切りたいようだ。くつろぎの空間である家で仕事するなんて「絶対ダラける」「寝ちゃいそう」「自分に甘いので無理」という真面目な声も。会社に出勤して、半強制的に仕事モードに自分をもっていかないと、仕事しないと考える人も多いようだ。

周囲の人とディスカッションしたい、人と接していないと寂しい、という人もいた。家に一人きりだと煮詰まる部分も確かにありそうだ。また、在宅となるとやはり内職なイメージが大きいようで、「稼ぎが悪そう」「収入が良くない」と敬遠する意見もあった。

アンケートには、実際に在宅ワークをしている人からもコメントが寄せられた。「起きてから寝るまで変わらないので飽きる、外へ行きたい」というデメリットを述べた意見、「気兼ねなく休める」というメリットを述べた意見、それぞれだ。在宅ワークの長所と短所と同時に、自分の向き不向きも合わせて考えるといいのかもしれない。

調査時期: 2015年10月26日~10月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性150名 女性150名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート