レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』(2016年4月公開)の予告編と劇場用ポスター画像が27日、公開された。

『レヴェナント:蘇えりし者』

本作は、2015年アカデミー賞で最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を担当。さらに、『ラストエンペラー』(87)でアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した坂本龍一が音楽を手掛けることでも注目を集めている。そしてこのたび、予告編と劇場用ポスター画像が公開。臨場感を極めた圧倒的なスケールの映像と、ディカプリオの鬼気迫る演技が明らかになった。

ハンターのヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクの同名小説を原作とする本作は、アメリカ西部の広大な未開拓の荒野を舞台に、一人の男の生死をかけた壮絶なサバイバルを描いた作品。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人であるジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。グラスは、大自然の脅威のなか、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の襲撃を交わし、愛する息子を殺されたことへの復讐の執念のみを武器に、約300キロの旅を生き延びようとする。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でオスカー4冠に輝くだけでなく、『21グラム』『バベル』など数々の傑作を発表し続けるイニャリトゥ監督が、いまだかつてない制作費をかけて、極寒の地で自然光のみを使った9カ月間のロケ撮影を敢行。ディカプリオにバイソンの生の肝臓を食べさせるなど、リアリティを追求した。さらにディカプリオは、凍った川の中に入ったり、実際の動物の死骸の中で眠っての撮影にも挑戦。格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの熱演を披露している。

本作は、今年12月25日に北米で限定公開、その後2016年1月8日に全米公開という興行を設定していることもあり、2016年のアカデミー賞レースの大本命との呼び声が各方面から上がっている。ディカプリオの悲願のオスカー獲得、そして、イニャリトゥの2年連続オスカー獲得に注目が集まっている。


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