リクルートテクノロジーズの研究開発機関であるアドバンスドテクノロジーラボは11月26日、Web技術を利用してIoTでモノと対話できる仕組みをつくることを目的としたgoogle提供のプロジェクト「Physical Web」を活用したスマートコントローラの開発と実証実験を行ったと発表した。

同実証実験では、家電がURLを発信するビーコンとして機能した場合を想定し、対応するコントローラを開発。Physical Web対応ブラウザを使って家の中でスマートフォンを見ると、周囲の家電のコントローラがリストアップされ、そのまま操作可能という体験が実現できた。各デバイスはPhysical Webのビーコンとして振る舞い、URLを発信。Bluetooth Low Energy(BLE)のサービスを提供しているため、スマートフォンが近づくとPhysical Web対応のブラウザ上に一覧画面を表示させることが可能。

同実証実験では、スクリーンの上に並んだチャンネルボタンで表示する動画ページが切り替わる「仮想テレビ」と、現在の気温や設定温度を編集することが可能な「仮想エアコン」を利用

今回使用したテレビ向け・エアコン向けのコントローラ(Web ページ)のHTMLソースは、事前に用意した独自のWeb Componentsを利用。BLEの仕様について知識がない開発者であっても、短いHTMLを書き込むだけでPhysical Webと連動して機能するコントローラを作成することが可能となっている。