ニコンは11月24日、研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ts2R(エクリプスTs2R)」を発売すると発表した。

ECLIPSE Ts2Rは、研究用倒立顕微鏡シリーズの新しいラインナップとなるもので、位相差観察、微分干渉観察、NAMC観察に加え、がん細胞や受精卵などの厚みのある標本でも自然なコントラストで観察できる「エンボスコントラスト観察」を開発。ガラス容器だけでなくプラスティック容器にも対応している。

また、同社の研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」と比較し、筐体の奥行きと高さを約10%小型化。そのほか、本体前面のボタンのみで透過/落射照明の切り替えとオン/オフが可能になるなど、操作性も向上した。

位相差観察モデルの「ECLIPSE Ts2R」が113万3200円から、蛍光観察モデルの「ECLIPSE Ts2R-FL」が229万7100円から(いずれも税別)となっている。発売開始は2016年1月を予定。

「研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ts2R」

なお同製品は11月26日~27日に東京で開催される日本受精着床学会、12月1日~4日に神戸で開催される日本分子生物学会、12月12日~15日に米国・サンディエゴで開催される米国細胞生物学会「ASCB」に出展される。