コンピューター・ビジネスとKDDIは11月19日、KDDI研究所(KDDI研)の信号音通信技術を活用した情報配信プラットフォーム「サウンドインサイト」を共同開発したと発表した。20日より法人顧客向けに提供を開始する。

「サウンドインサイト」の仕組み

このプラットフォームでは、表示したい情報(URL)を付与した短い信号音と専用アプリを組み合わせることで、スマートフォン上にさまざまな情報が表示できる。空港や駅などの公共空間に設置されたスピーカーから発するアナウンス・ブザー音・メロディ音といった音声をスマートフォンの専用アプリで受信すると、音声中の信号音にひもづけた情報がスマートフォン上に自動で表示される。

可聴域と非可聴域双方の信号音に対応したことで、利用者が信号音を意識せずスマートフォン上に情報を表示する「プッシュ型」と、利用者が能動的に情報を取得する「プル型」の双方の情報提供での活用が可能となった。

企業は、同プラットフォームにより、テレビ番組やデジタルサイネージを通して紹介した商品の購入やクーポンの取得が簡単にできる。また、自治体などでも、外国人観光客へ空港・駅などのアナウンスに関連する情報を多言語で情報提供する「言語支援用途」、防災放送など緊急時のアナウンス時に避難経路などの必要な情報を表示する「防災用途」などで活用できる。

可聴域と非可聴域双方の信号音に対応したプラットフォームは同社によると国内初。非可聴域の信号音に対応したサービスは、NTTドコモが「Air Stamp」を提供しており、こちらは山手線でも試験運用されている。