東京都現代美術館、読売新聞社、TBSは、『トイ・ストーリー』シリーズなど多くのアニメーション作品を生み出すピクサー・アニメーション・スタジオの30周年記念展「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」を開催する。

会期は3月5日~5月29日(月曜日および3月22日は休館、ただし月曜であっても3月21日、5月2日、5月23日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)。会場は東京都現代美術館。観覧料は一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円。未就学児は無料。

同展は、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』、2015年公開の『インサイド・ヘッド』、そしてこれから公開となる最新作『アーロと少年』など、数々のアニメーション作品を世界に送り出している「ピクサー・アニメーション・スタジオ」(以下、ピクサー)の設立30周年を記念して行われるもの。また、同展は2005年にニューヨーク近代美術館でスタートし、世界各国で好評を博した世界巡回展で、今回新たな作品群を加え日本に上陸する。

1986年、アメリカのカリフォルニアで、ジョン・ラセター、エド・キャットムル、スティーブ・ジョブズらが集って設立された「ピクサー」。同スタジオの生み出すアニメーション作品は、日本やアメリカだけでなく世界中で上映され、多くのファンに愛され続けているが、「ピクサー」には最終的に人々の目に触れるCGアニメーションを形にする技術スタッフと同じくらい多くのアーティストやデザイナーたちが在籍しており、彼らはストーリーや映画のビジュアルなどを考える企画の構想段階で、手描きのドローイングや、パステル画、彫刻などを生みだしている。

同展では、そうした同スタジオ内での創作活動にスポットライトをあて、ピクサーに所属するアーティストたちが創り出したドローイング、カラースクリプト、マケット(キャラクター模型)など、多種多様なアートワークの数々を紹介。フルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』(1996年日本公開)から最新作『アーロと少年』まで、 映画制作の源となったアートワーク約500点を一挙公開するほか、 アニメーションの原理を体感できる「トイ・ストーリー ゾートロープ」、平面のアートワークをデジタル技術で3Dに変換して大型スクリーンに投影する「アートスケープ」といったふたつのインスタレーションも登場するということだ。ちなみに、マイナビニュースではピクサーで『トイ・ストーリー3』等の作品でアートディレクターを務めた日本人クリエイター・堤大介氏のインタビューを掲載している。