週刊少年マガジン(講談社)連載作の鈴木央「七つの大罪」ほか複数の著作物に関し、発売前に海外向け海賊版サイトに不正公開する目的で無断複製などの違法行為をしたとして、中国人男性2名が本日11月18日に著作権法違反の容疑で逮捕された。

本件は1月に改正された著作権法によって電子書籍にも認められることになった、いわゆる「電子出版権」の侵害事案。講談社の刊行物に関して、「電子出版権」侵害事案での摘発は初となる。講談社の広報室は「組織的に行われている海外向け海賊版サイトの摘発という点で画期的であると考えています」とコメントを発表した。

なお11月13日までにも、発売前の週刊少年ジャンプ(集英社)に掲載されている作品を、権利者に無断でWebサイトにアップロードし送信できる状態にしていたとして、著作権法違反の疑いで逮捕者が出ている。

講談社広報室コメント

 今回の摘発は、弊社刊行物の「電子出版権」侵害事案としては初めての摘発であると同時に、組織的に行われている海外向け海賊版サイトの摘発という点で画期的であると考えています。本件が契機となり、今後は大規模な侵害が横行している北米の海賊版サイトなどの摘発につながることを期待しています。
 講談社は長年にわたり著作物の海賊行為について対応してまいりましたが、これからも読者の皆様に正しい形で本を提供し、創作者の権利を守るために、著作物の権利侵害行為には厳正に対処してまいります。