本田技研工業(ホンダ)の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)は、米国ネバダ州ラスベガスで11月17日から19日まで開催される世界最大のビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)2015」で、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の最新の活動状況を発表した。

HondaJetは、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration:FAA)からの型式証明取得に向け、現在、FAAによる機体および搭載装置の「機能・信頼性飛行試験」が最終段階にある。

これまで、新型航空機の機体や各種搭載システムなどの機能や信頼性を確認するため、さまざまな運航条件下での離陸・巡航・着陸の各試験、飛行中のシステムの故障シミュレーションや各種環境下(高温、低温、高湿度)での飛行試験、計器着陸試験などが実施されてきた。これらの試験は現在まで全米31州の計54空港で行われ、その他の試験も含めた飛行試験全体では米国内の70カ所で計3000時間を超えているという。

HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野道格氏は「FAAによるHondaJetの機能・信頼性試験は今週完了する予定。その後、最終的な型式証明が間もなく発行される見通し」と語っている。

夜間の機能・信頼性試験を終え米国ジョージア州アトランタに戻ったHondaJet

機能・信頼性試験のため米国ニューメキシコ州アルバカーキから出発するHondaJet