米NVIDIAは11月17日(現地時間)、ゲーム愛好者をターゲットにしたAndroidタブレット「SHIELD tablet K1」の販売を北米と欧州の一部で開始した。Tegra K1プロセッサを搭載する。本体価格は、昨年7月に発売した「SHIELD tablet」よりも100ドル安い199.99ドルだ。

公式ブログでNVIDIAのJordan Dodge氏は「ファンの要望に応えて、再びゲーマー向けの究極のタブレットを提供する」と述べている。NVIDIA初のタブレットになったSHIELD tabletは、ゲーマー向けタブレットとして大きな話題を呼んだが、同社は今年7月に搭載バッテリーに発熱の恐れがあるとしてリコールを発表、後継製品の行方が注目されていた。

SHIELD tablet K1が搭載するTegra K1は、2.2GHz動作のクアッドコアCPUとKeplerアーキテクチャのGPUで構成される。RAMは2GB。8インチのIPSディスプレイを搭載、解像度は1920×1200だ。ディスプレイの両側にステレオスピーカーが並び、マイクも内蔵する。ストレージは16GBで、Micro SDスロットを装備。5メガピクセルの前面カメラ、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n)、Bluetooth 4.0LE、GPS、9軸のモーションセンサー、Mini HDMI 1.4a出力ポート、Micro USB 2.0ポート、3.5ミリ・ステレオヘッドフォンジャックなどを搭載する。本体サイズは221×126×9.2ミリ、重さは390グラム。Android Lollipopを搭載して出荷され、数カ月後にはAndroid 6.0 Marshmallowへのアップデートが提供される。

SHIELD tablet K1ではAndroidゲームを遊べるほか、NVIDIA GameStreamをサポートし、対応するGPUを備えたPC上で動作するゲームをストリーミングしてリモートプレーできる。また、クラウド型のゲームストリーミングサービス「GeForce NOW」を利用できる。

対応アクセサリは、ワイヤレスコントローラ「SHIELD Controller」が59.99ドル。Wi-Fi Directテクノロジを搭載し、Bluetoothに比べて低レイテンシの接続を実現する。内蔵マイクを備えるが、ヘッドセットを接続することも可能。内蔵する充電池による動作時間は最大40時間だ。この他、専用カバー「SHIELD tablet K1 cover」が39.99ドル、スタイラスペン「SHIELD DirectStylus 2」が19.99ドルとなっている。

「SHIELD tablet K1」と「SHIELD Controller」