千葉大学医学部付属病院(千葉大学病院)は11月17日、2014年9月より取り組んでいる糖尿病治療薬「ナトリウム依存性グルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬」の内臓脂肪減少効果を評価する臨床試験の参加者を募集すると発表した。

近年、2型糖尿病の薬物療法では「DPP-4阻害薬」という薬が用いられることが多いが、体重および血糖のコントロールが十分ではない場合がある。同研究で使用する「SGLT-2阻害薬」は、体重および内臓脂肪を減少させることが期待されている。

試験の内容は、指定の糖尿病治療薬を服用し、前後の半年間、内臓脂肪の変化をCTスキャンで確認するというもの。DPP-4阻害薬(ジャヌビアまたはグラクティブ)を単剤で内服していて、HbA1cが7%以上かつ標準体重以上の2型糖尿病患者が募集の対象となる。定員は約100名で、現在、57人の患者が参加しているため、あと40名程度の空きがある。なお、申し込みの締め切りは12月末を予定しているが、応募の状況によっては今年度末まで締め切りを延長する場合があるとしている。臨床試験へ参加を希望する場合の問い合わせ先は以下の通り。

問い合わせ先: 千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 医局
TEL: 043-226-2092