野岩鉄道は16日、会津鬼怒川線の全面運転再開見込みについて発表した。関東・東北豪雨の影響で暫定ダイヤとなっていた上三依塩原温泉口~会津高原尾瀬口間が復旧し、12月11日の始発列車から全線で通常ダイヤでの運転再開を予定している。

東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道の3社にまたがって運転される6050系の区間快速(2014年撮影)

今年9月に発生した関東・東北豪雨により、会津鬼怒川線の一部区間で東京電力の送電鉄塔が傾斜し断線したことによる停電が発生。2カ月が経過した現在も暫定ダイヤでの運転が続き、会津鬼怒川線内の電車は上三依塩原温泉口駅で折り返し、上三依塩原温泉口~会津高原尾瀬口間は会津鉄道所有のディーゼル車による運転となっている。一部列車が運休となり、上三依塩原温泉口駅で接続のない列車もある状況だった。

「ご利用のお客様、沿線にお住まいの皆様に大変なご不便とご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と野岩鉄道。その後の復旧作業が進んだことで、12月11日の始発列車から会津鬼怒川線全線で通常ダイヤによる運転が再開される見込みとなった。あわせて電車による東武鉄道・会津鉄道との相互直通運転も通常通り再開される。

会津鉄道の車両で運転される「湯めぐり号」は11・12月中、会津鬼怒川線には乗り入れず、会津田島~会津若松間の運転に。なお、今回の復旧予定はあくまで現時点での予定であり、「今後の復旧作業の進捗により、変更となる場合がございます」(野岩鉄道)としている。