アルプス電気は11月13日、車室内のエアコンやオーディオ、白物家電の操作部などに適用可能な中空エンコーダ「EC21C」「EC28C」「EC35CH」の各シリーズに、リフロー対応品を追加すると発表した。

近年、自動車部品の組み立て工程では、基板にペースト状のはんだを印刷し、高温の空間をくぐらせて基板と部品のはんだ付けを行うリフロー方式が用いられるようになってきた。そのため、そこで用いられるエンコーダに対しても、ほかのコンポーネント部品と同時にはんだ付けが行えるよう、高温化でも熱変形が少なく、リフローに対応した製品が求められていたという。

3シリーズのリフロー対応品は、軸材料の見直しにより耐熱性の向上が図られたもので、これにより設計自由度の向上と組み立て工数の削減が可能になるとしている。また、これらの製品には実装マウント時の吸着ノズルに対応する、専用キャップが付属品として用意されているほか、独自の機構設計技術と精密加工技術の採用により、軸のガタつきを抑え、高級感のあるフィーリングの実現が可能だとしている。

なお、3シリーズは2015年中に順次量産を開始する予定で、サンプル価格は300円から、としている。

中空軸タイプエンコーダの自動車ての適用イメージ