人に品物を贈る際のラッピング。ただキレイに包装するだけでは、「気遣いが足りない」と思われてしまうことがあるかもしれません。実はラッピングにもマナーがあるんです。ここでは、ラッピングの際に気を付けたいポイントを紹介します。

食品をラッピングする時は、衛生面に気を付けて

特に手作りのお菓子を包む際には、衛生面にひときわ気を配りましょう。当然のことですが、汚れたラッピングペーパーや道具類を使用するのはタブーです。

また、ラッピングペーパーは食品用にはできていません。直接包むと不衛生ですから、お菓子を箱や小袋などに一度包んでからラッピングしましょう。

ラッピングは「包みを開ける時」をイメージして!

ラッピングをしていると忘れがちなのが、プレゼントを贈った相手が包みを開ける時に、清潔さや美しさを印象づけることが大事ということです。当然ですが、贈り主がラッピングしている時にキレイであればいい……というわけではありません。

また、いくらキレイに包んでいても、運搬時に崩れてしまっては困ります。セロテープなどで止める際は、しっかりと止め、途中ではがれないようにしましょう。ただし、気を遣いすぎてリボンを固結びにしたりセロテープを何枚も貼ったりすると、見映えが悪くなりますし、かえって開けにくくなります。ほどほどが肝心です。

食品を扱う時は、ホチキスの使用はNG!

ラッピングする際は、使用するラッピングペーパーやラッピング袋を各所でとめる必要があります。一般的にはセロハンテープやリボンなどを使用しますが、食品を扱う際はホチキスの使用は控えましょう。

ホチキスは、開封した際などにラッピングした物の中に入り込んでしまうこともあります。小さいお子さんなどが食品を食べる際に誤飲してしまったりすると危険です。なるべくリボンなどで止めるようにし、誤飲すると危険なものでのホチキスの使用は控えます。

プレゼントを考えるのはワクワクしますよね。ラッピングも同じです。相手の喜ぶ顔を想像しながら、「どう包もうかな?」と考えるのも楽しい時間。慣れてくればオリジナルのラッピングアイデアも出てくるはずです。

教えてくれたのは……

一般社団法人日本商業ラッピング協会 公認講師・スーパーバイザー 武田 真理恵さん

企業研修、専門学校、カルチャースクール等、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に向けてラッピングに関する講習を実施している。創造力をたくましくさせるラッピングの楽しさを伝えることがモットー。第4回 TVチャンピオン「ラッピング王選手権」でも優勝している。


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