メディケア生命保険は11日、若手と管理職の仕事に対する意識や価値観の違いを探るべく実施した、「若手と管理職の意識調査」の結果を発表した。

同調査は、インターネットリサーチにより、2015年8月21日~8月24日の4日間において実施。20~29歳で役職を持たない会社員・公務員(若手)500人と30歳以上で課長クラス以上の役職を持つ会社員・公務員(管理職)500人、合計1,000人の有効サンプルを集計した(調査協力機関:ネットエイジア)。

出世したら貰えると思う年収、若手の女性の想定額が特に低いことが判明

これによると、全回答者(1,000名)に対し、将来、出世したら貰えると思う年収の最高額はいくらだと思うか聞いたところ、若手(500名)では、「年収400万円」(20.8%)や「年収500万円」(16.8%)、「年収300万円」(15.2%)を中心に回答が集まり、平均額は759万円となった。

男女別にみると、若手の女性は特に想定額が低く、平均額は523万円となっており、若手の男性(平均額1,004万円)のおよそ半分の水準となった。

一方、管理職では、「年収1,000万円」(29.8%)や「年収1,500万円」(23.8%)に回答が集中し、平均額が1,378万円となった。管理職と若手を比較すると、若手は出世したときの最高年収額を管理職がイメージする最高年収額よりも600万円以上低く、男性のみで比較しても400万円近く低く見積もっている様子が窺えた。

将来、(今よりも)出世したら貰えると思う年収の最高額(単一回答方式)

メディケア生命では、「現在の役職や実際に貰っている給料の違いによる影響も考えられるが、相対的には若手のほうが将来を悲観的に捉えていて、会社からの報酬に期待をしていないといえるのではないか」と分析している。

将来これくらいは貰わなければと思う年収の下限、管理職は「年収1000万円」最多

また、将来、これくらいは貰わなければと思う年収の下限額についても聞いたところ、若手では「年収300万円」(24.2%)や「年収400万円」(20.2%)に回答が集中し、平均額が582万円となった。

一方、管理職は「年収1,000万円」(23.4%)が最多回答となり、平均額では879万円となった。

将来、これくらいは貰わなければと思う年収の下限額(単一回答形式)

メディケア生命では、「将来貰うことを期待する給料に対しての大きなギャップが将来設計の差となり、仕事や職場に対する意識の差として表れているのかもしれない」としている。