IDCF、北九州DCにオールフラッシュを採用した西日本リージョンを新設

 

IDCフロンティアは11月10日、北九州データセンターに西日本リージョンを新設し、同社のセルフサービス型のクラウドコンピューティングサービスである「IDCFクラウド」の提供を開始した。新サービスは、現在提供中の東日本リージョンの機器構成に新たにオールフラッシュストレージを採用しており、I/O性能を従来の約2~40倍向上させたとしている。

IDCフロンティア 取締役 技術開発本部 担当役員 西牧哲也氏

同社は、Iaas市場における同社の戦略として、「スケーラビリティ」「UI/UX」「データ集積地」の3点をポイントに掲げた。スケーラビリティに関しては、福島県白河市と福岡県北九州市の東西2拠点のデータセンターによって、最大60万台のサーバを収容することが可能だとしている。また、同社のコンセプトである「パワフルでシンプル」に則した、シンプルで使いやすいUI/UXを提供していくという。データ集積地に関しては、「データセンター内のデータ同士が有機的に結合し、新たな価値を生みだすようなサービスを今後提供していきたい」と、同社の取締役 技術開発本部 担当役員 西牧哲也氏は説明した。

これらの3つの戦略によって、西牧氏は「具体的には言えないが、201X年までに10万アカウントの達成を目指したい。まずは今年度中に1万アカウントを目指す」と目標を掲げた。

今回のサービスに開始により、クラウドの利用においても国内東西でシステムの地理的な分散と、稼働するデータセンターの電力会社の分散が可能となり、リージョン間でのWebサイト冗長やバックアップサイトへの切り替え、データのバックアップなど、事業継続の観点におけるリスクを低減できるようになったことが特長として挙げられる。

リージョン間をつなぐネットワークは、首都圏を迂回するルートも用意されている

また、磁気ディスクとは異なり、フラッシュディスクでは常時高速で安定的なI/O性能を得ることができる点もポイントとなっている。オールフラッシュストレージには、EMCジャパンの「EMC XtremIO(エクストリームアイオー)」が採用されている。

ストレージ性能試験の結果(DATAディスク)

ストレージ性能試験の結果(ROOTディスク)

フラッシュのディスク料金はギガバイトあたり20円となっており、オールフラッシュの仮想マシンを月額500円から、東西両リージョン共通のプランで提供される(東日本リージョンのディスク仕様はハードディスクとフラッシュディスクのハイブリッド構成)。

同社の技術開発本部 UX開発部 部長の寺門典昭氏は、今後のリリース予定として、「1番にネットワークに力を入れていきたい。広域なロードバランシングによって、広域分散を実現するのと同時に、閉域なネットワークを瞬時につくれるようなサービスを予定している」と述べた。また西牧氏からは、「ネットワークバックボーンの容量を近い将来、現状の510Gbpsから1000Gbpsに拡大したい」と語られた。



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