米マイクロソフトと米レッドハットは11月4日(現地時間)、Microsoft Azure上へのRed Hatソリューションの配備に関する選択肢と柔軟性を強化し、ハイブリッド・クラウド導入に寄与する提携を発表した。

両社は、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドに渡るRed Hatソフトウェア上でのアプリケーションの構築・配備・管理に関する、企業・ISV・開発者に共通のニーズに対応するための共同作業も行う。

今回の提携の主な要素として、今後数週間以内に Microsoft Azureは Red Hat Certified Cloud and Service Providerとして認定され、Red Hat Enterprise LinuxアプリケーションやワークロードをMicrosoft Azure上で実行できるようになる。

Red Hat Cloud Access のサブスクリプションの所有者は、それぞれの仮想マシンイメージをMicrosoft Azure上で実行できるようになる。

Microsoft Azureのユーザーは、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform、Red Hat JBoss Web Server、Red Hat Gluster Storage、Red HatのPaaS製品「OpenShift」を含む、Red Hat のアプリケーション・プラットフォームを利用できるようになる。

今後数カ月以内には、Azure Marketplace上で利用可能な「従量課金」方式の Red Hat Enterprise Linuxイメージ、Red Hat On-Demandを提供する計画。これはRed Hatによってサポートされる。

また、Red Hat CloudFormsがMicrosoft AzureおよびMicrosoft System Center Virtual Machine Managerと共に動作し、Red Hat CloudFormsのユーザーはHyper-Vと Microsoft Azureの双方で Red Hat Enterprise Linuxを管理できるようになる。

System Centerでは、Red Hat Enterprise Linuを管理する既存の機能が拡張され、Red Hat CloudFormsからAzureワークロードを管理する機能が今後数カ月以内に追加される見通し。

そのほか、Linux上の.NETのプレビューが拡張され、Red Hat OpenShiftとRed Hat Enterprise Linuxを含む各種Red Hat製品で.NET テクノロジーを利用できるようになる。

11月10日午前10時(PST)から、Azure上でレッドハット製品を動作させることに関するWebセミナーが行われるようだ