キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月6日、汎用CADアプリケーション「TurboCAD v2015シリーズ日本語版」を販売開始したと発表した。

TurboCADシリーズは、機械・建築・土木などの分野における設計・製図の現場で約25年間、世界30カ国以上で活用されてきている。新バージョンではすべてのエディションにおいて、64bit OSへの対応、および最新OSであるWindows 10に対応した。

「TurboCAD v2015シリーズ日本語版」

2次元製図用CADの「TurboCAD Sketch(Sketch)」では、従来からのファイル互換機能を強化し、DWG/DXFはAutoCAD R14~2015形式までの読み書きを実現。同製品の上位版である2D/3D CADの「TurboCAD Standard(Standard)」では、従来より基本オブジェクトのモデリングから、押し出し/回転/3Dメッシュなどのさまざまなモデリング方法を用意していたが、新たに最上位版である「TurboCAD Professional」と同じレンダリングエンジン「RedSDK」を搭載することで、Standardでもより写実的な表現が可能となった。

また、最上位版の「TurboCAD Professional(Professional)」では、BIM(Building Information Modeling)によって作成されたモデルデータを、アプリケーション間で共有するための標準フォーマットであるIFC(Industry Foundation Classes)を新たにサポート。さらに、CADアプリケーションがない環境でもデータを閲覧できる3D PDFファイルへの出力、およびPDFファイルに3Dデータを埋め込むためのUniversal 3Dファイルにも対応した。

価格は、Sketchが1万2800円(アカデミック版は6800円)、Standardが3万8000円(アカデミック版は1万8800円)、Professionalが9万8000円となっている(すべて税別)。同社はv2015シリーズについて初年度で3000本の販売を見込んでいるという。