フュージョン・コミュニケーションズ(フュージョン)と楽天は5日、フュージョンが運営する「楽天モバイル」事業の譲渡で合意したと発表した。譲渡日は2015年12月1日。

フュージョンは楽天グループの通信会社であり、スマートフォン向けIP電話サービス「IP-Phone SMART」や、電話アプリ「楽天でんわ」などを提供している。「楽天モバイル」は、同社がNTTドコモのLTE・3G網を利用して展開するMVNOサービスで、楽天スーパーポイントとの連携などが特徴。

今回の事業譲渡は、「サービスの提供主体と通信回線調達の役割を明確にする」ことで、より柔軟な事業展開を目指すもの。同事業は今後、楽天が運営し、引き続きサービスを提供する。現在の「楽天モバイル」ユーザーは新たな手続きなどの必要なく、従来通りサービスを利用できるとしている。