シャープは4日、振り込め詐欺対策機能を強化したデジタルコードレス電話機2モデル「JD-AT81CL(子機1台)」「JD-AT81CW(子機2台)」を13日に発売すると発表した。価格はオープンで、市場予想価格は「JD-AT81CL」が2万3,000円前後(税抜)、「JD-AT81CW」が3万3,000円前後(同)。

不審電話を自動判別して着信拒否

同商品は、不審な電話を自動で判別し着信を拒否する「迷惑電話フィルタ」を搭載。同機能は、トビラシステムズが提供する有料サービスで、警察や自治体などから提供された迷惑電話番号情報をもとに作成したデータベースを活用し、振り込め詐欺や悪質な勧誘電話などを自動で判別し着信拒否する。

JD-AT81CL(ホワイト系)

データベースは電話回線を通じ毎日更新されるため、新たに使用された迷惑電話の着信も拒否することが可能。また、「メール通知機能」を使用すれば、離れて暮らす家族も着信拒否した件数などを確認できるという。

従来機から搭載している「自動聞いてから応答」「あんしんLED」「自動通話録音」など、7つの詐欺対策強化機能も設定不要で使用できる。これらの機能は、2015年4月より東京都足立区と共同で実施した社会実験で、実験参加者の9割以上から迷惑電話対策に一定の効果があったと評価されているという。

シャープ広報は「昨年から振り込め詐欺が増えている。そこで様々な詐欺の入口となる電話から被害を水際で食い止めるために今回の商品を企画した」と話している。