シャープは11月5日、空気清浄適用床面積~65畳の大空間向けプラズマクラスター空気清浄機「FP-140EX」を発表した。発売は11月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別165,000円前後だ。

FP-140EX

赤いテープで区切られたスペースが65畳に相当(製品発表会にて撮影)

FP-140EXは、CADR(※)において「タバコの煙」「ホコリ」「花粉」の全項目で最高値を取得しつつ、最大運転音55dB以下を実現した空気清浄機。空気清浄の適用床面積は~65畳で、シャープは家庭のリビングだけでなく、飲食店やオフィスなどでの使用も想定している。
※:クリーンエア供給率。米国家電協会が定めた指標で、空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表す。数値が高いほど部屋の空気を浄化するスピードが速い。

ファンとモーターをそれぞれ2基ずつ搭載したことで、毎分14立方mの大風量を実現。これによって、大空間の空気清浄が可能になった。また、2基ずつのファンとモーターを採用したことで、ファンの回転数を抑えながらも風量をアップし、最大運転音の低減も実現している。強運転時の最大運転音は55dB、静音運転時は26dBだ。ファンには、摩擦抵抗が少ないトンボの羽根形状を応用したネイチャーファンを採用。0.3μmの微小な粒子を99.97%以上捕らえられる静電HEPAフィルターを2枚備え、CADR各項目で最高値を獲得した。

内部構造モデル。ファンとモーターそれぞれ2基搭載

静電HEPAフィルターと高性能脱臭フィルターは一体化している

プレフィルターにたまったホコリを自動で掃除する「プレフィルター自動掃除」機能を持つ。プレフィルターが上下に動き、お掃除ブラシがフィルター表面のホコリをかき取って、ダストボックス内へ回収する仕組みだ。使用環境によって異なるが、ダストボックス内のゴミは約6カ月間に1度捨てればよい。プレフィルターの目の細かさは従来モデルに比べて約1/5で、内部へホコリが侵入しにくくなった。

自動掃除のデモ。プレフィルターが巻き上げられていく

ダストボックスのゴミは目安として半年に1回捨てる

ダストボックスのお掃除ブラシがフィルターのホコリを除去

お掃除ブラシに付着したホコリをかき取るためにギザギザの刃が付いている

天面の操作部

操作は天面のタッチパネルで行う。運転停止時は電源ボタンと時刻のみを表示し、運転開始時にその他の操作ボタンが浮かび上がる。0.5μmの微小な粒子まで検知する「高感度ホコリセンサー」と「ニオイセンサー」を備え、「ニオイ」「ホコリ」「PM2.5」の3項目で空気の汚れ具合を判定。測定結果によって自動で風量を調節する機能も持つ。

サイズはW549×D327×H818mm、重量は約21kg。8畳の空気清浄にかかる時間は5分。消費電力は7.7~123W。CADR値はタバコの煙で450cfm以上、ホコリで400cfm以上、花粉で450cfm以上。