独Sennheiserは11月3日(現地時間)、1991年に発売されたヘッドホンシステム「Orpheus」の後継モデルとして「HE 1060 / HEV 1060」を発表した。ヘッドホン部「HE 1060」と真空管アンプ部「HEV 1060」を組み合わせたモデルで、ドイツでは2016年中旬ごろ、約50,000ユーロ(日本円で約664万円)で発売する予定だ。日本での発売時期や価格、販路などは未定。

HE 1060 / HEV 1060

HE 1060 / HEV 1060は、8本の真空管を搭載したヘッドホンアンプとコンデンサー型ヘッドホンを一体化したハイエンドオーディオシステムだ。アンプのハウジングには、アンプのコアを保護する効果があるイタリア・カララ産大理石を使用。操作ボタンを押すとクオーツガラス管に包まれた真空管がせり上がり、ガラス製のヘッドホンカバーも同時に開く。

ヘッドホン部「HE 1060」

DACチップはESSテクノロジー製「SABRE ES9018S」採用

ヘッドホンには本革製のイヤーカップを使用。アンプ部のDACチップにはESSテクノロジー製の「SABRE ES9018S」を採用し、PCM 384kHz/32bitやDSD 5.6MHzの再生に対応する。再生周波数帯域は8Hz~100kHz。HE 1060 / HEV 1060は、10月8日に日本で開催された独Sennheiserの設立70周年記念パーティーにて初公開されていた。

10月8日に公開された「HE 1060 / HEV 1060」

ヘッドホンはバランス駆動型

電源を入れると8本の真空管アンプがせり上がる

「HE 1060 / HEV 1060」電源オン時の動作(10月8日撮影)

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