文部科学省はこのほど、平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における「いじめ」に関する調査等結果について発表した。

発見のきっかけ「アンケート調査など学校の取組により発見」が最多

小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は18万8,057件で、前年度(18万5,803件)と比べると、2,254件増加した。内訳を見ると、小学校12万2,721件(前年度11万8,748件)、中学校5万2,969件(前年度5万5,248件)、高等学校1万1,404件(前年度1万1,039件)、特別支援学校963件(前年度768件)となっている。

いじめの認知件数の推移

いじめを認知した学校数は2万1,641校で、全学校数に占める割合は56.5%だった。児童生徒1,000人当たりの認知件数は13.7件(前年度13.4件)となっている。

いじめの発見のきっかけは、「アンケート調査など学校の取組により発見」が50.9%で最も多い。「本人からの訴え」は17.3%、「学級担任が発見」は12.1%だった。

いじめの態様では、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」は12万1,248件で、いじめの認知件数に占める割合は64.5%だった。次いで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩たたかれたり、蹴られたりする」(4万1,829件、22.2%)、「仲間はずれ、集団による無視をされる」(3万5,932件、19.1%)と続く。

パソコンや携帯電話等を使ったいじめは7,898件で、いじめの認知件数に占める割合は4.2%だった。