シャープは30日、2015年4~9月期の連結業績を発表した。

ディスプレイデバイス部門が不調

上期の売上高は前年同期3.6%減の1兆2,796億円、経常損益は251億円の赤字、経常損益は386億円の赤字だった。最終損益は836億円の赤字で、前年の47億円の黒字から883億円のマイナスとなった。

シャープHPより

部門別に見ると、電子デバイス部門やビジネスソリューション部門は予想売上を上回った。一方、ディスプレイデバイス部門が中国におけるスマートフォン市場の変調や急激な売価ダウンに対応できず、予想売上額から888億円マイナスとなったほか、コンシューマーエレクトロニクス部門も194億円の赤字となった。

なお、同社は中期経営戦略で「事業ポートフォリオの再構築」「固定費削減の断行」「組織・ガバナンスの再編・強化」の3重点戦略を発表。30日の決算発表では、3,234名の希望退職実施や10月1日のカンパニー制の導入、液晶事業の抜本的な構造改革の検討などの進捗状況を明らかにした。

シャープHPより