「第44回東京モーターショー2015」が開幕し、28・29日はプレスデーとして、国内・海外主要メーカーによるプレスブリーフィングが行われた。スズキはコンパクトクロスオーバー「マイティデッキ」などを世界初公開。四輪車の「ハスラー」をイメージした「ハスラースクート」も登場した。

東京モーターショーで公開された「マイティデッキ」

スズキブースのステージ上には、プライベートラウンジをコンセプトとしたミニバン「エアトライサー」、"遊べる軽"がコンセプトの「マイティデッキ」、市販予定車「イグニス」のオフロード感を高めた「イグニス トレイルコンセプト」の3台が並んでいた。

「マイティデッキ」とスズキ代表取締役社長の鈴木俊宏氏

ブース内にはコンパクトSUVの新型「エスクード」や、ハイブリットシステムを搭載した「ソリオ ハイブリッド」などの車両の他に、新開発エンジンのカットモデルをはじめとする各種技術も展示されている。

コンパクトクロスオーバー「マイティデッキ」は、テーブルや荷台に使えるウッドデッキを採用。温かみのある素材を貴重にし、かつ次世代型のコックピットを搭載している。「イグニス」は"オンにもオフにも使える新ジャンル"として開発され、「イグニス」よりもタイヤが大きい「イグニス トレイルコンセプト」は、ホワイトカラーのボディにオレンジのラインが入った特別仕様となっている。

今回のテーマは「SUZUKI NEXT 100」。プレスブリーフィングに登壇したスズキ代表取締役社長の鈴木俊宏氏は、「全社一丸となって、『チームスズキ』で『ものづくりの強化』に取り組んでいき、2020年に迎える100周年、さらに次の100年に向けた土台作りをめざしていきます」と表明した。車両については、「『人とモビリティのこれからの100年』に向けた可能性を秘めた新しいクルマやオートバイ、そして数々の技術を提案します」と述べた。

特別仕様の「イグニス トレイルコンセプト」は、小型でありながらオフロードを走れるパワフルさを持つ

新しい軽自動車の遊び方を提案する「マイティデッキ」。デザインには気をイメージした素材を使っている

大きくドアが開く3列シートのミニバン「エアトライサー」は、プライベートラウンジを生み出せる

スズキは四輪車だけでなく、二輪車にも力を入れている。気軽に乗れて荷物を運べる「ハスラースクート」は、四輪車の「ハスラー」のような遊び心にあふれた1台。自転車のクロスバイクをモチーフとした50ccモデルの「フィール フリー ゴー!」など、ありそうでなかった個性豊かな二輪車も登場している。

スズキブースではその他、荷台に農産物や海産物などを並べて販売する「軽トラ市」仕様の「キャリイ」など、日常を楽しく、そして豊かにする車両が展示されている。

気軽に乗れて荷物を運べる「ハスラースクート」

クロスバイクモデルの「フィール フリー ゴー!」

「いままでも、二輪では『カタナ』『隼』、四輪では『ジムニー』『アルト』『ワゴンR』『ハスラー』など、お客さまの期待を超える商品で新しいジャンルを作り上げてきました。今回のモーターショーでも、"走る喜び""使う楽しみ"持つ幸せ"につながる、思わず『WOW』と言わせるようなスズキらしい独創的な商品を展示しています」と、プレスブリーフィングにて鈴木氏は力強くコメントしていた。