北近畿タンゴ鉄道、WILLER TRAINS、京都府建設交通部交通政策課は30日、京都丹後鉄道の「海の京都」をイメージした新しい特急車両「丹後の海」を発表した。

新しい特急車両「丹後の海」外観イメージ(画像はすべてWILLER TRAINS提供)

京都丹後鉄道は北近畿タンゴ鉄道の施設保有、WILLER TRAINSの運行で今年4月から営業開始。宮福線(福知山~宮津間)・宮舞線(西舞鶴~宮津間)・宮豊線(宮津~豊岡間)の3路線を持つ。JR京都駅から特急「はしだて」の直通運転も実施され、「はしだて5・9号」「はしだて2・8号」では同社の「タンゴディスカバリー」車両KTR8000系が使用される。

新しい特急車両「丹後の海」は今年度中に2編成4両を導入予定。「タンゴディスカバリー」車両を改造し、沿線自治体の補助により整備を行うという。うち1編成は間もなく登場予定で、JR京都駅と京都府北部地域(「海の京都」観光圏)を結ぶ特急車両として運行される。

「丹後の海」内装イメージ

同車両の設計・デザインは水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)が担当。「海の京都」を再認識すると同時に、新しい鉄道の旅も演出する。「外観は藍色メタリック仕上げに金色のシンボルマークとロゴタイプを配し、なつかしくて上品なデザインに仕上がります」「車内は木に囲まれ心と身体で心地よいと感じる和のテイストで時間と空間をデザインすることで、豊かなコミュニケーションが生まれます」とコメントを寄せている。

「水戸岡デザイン」ならではのくつろぎの車内空間で、美しい海や森、田園風景など魅力的な景観を楽しんでもらい、京都府北部地域の観光需要の拡大もめざす。新しい特急車両「丹後の海」の運行開始日やルートについては後日発表予定とされている。