中国のOnePlusがAndroid 5.1.1ベースのOxygenOSを搭載したスマートフォン「OnePlus X」を発表した。今年7月に発表したフラッグシップ製品「OnePlus 2」よりも一回り小さいミッドレンジ製品である。招待制で販売を開始し、11月5日に欧州(269ユーロ)で、続いて11月19日に米国(249USドル)でリリースする。

OnePlusはハイエンド端末を割安な価格で提供するメーカーというイメージを持たれているが、CEOのピーター・ロウ氏は「今日のスマートフォンユーザーはスタイルとパフォーマンスの調和に強いこだわりを持っている」と指摘する。OnePlus Xはデザイン主体の端末であり、少し古いスペックと組み合わせることで、ミッドレンジの価格帯において、デザインを重視するユーザーを満足させられるスマートフォンに仕上げた。標準のOnyxモデルはメタルフレームとミラー効果を持つガラスのバックプレートを採用した。また、ジルコニアを用いたセラミック・バージョンを11月24日から欧州において10,000台限定で販売する。価格は369ユーロ。

側面には右側にオン/オフボタンと音量ボタン、左側に通知をコントロールするAlertスライダーが設けられている。

ディスプレイは5インチの有機ELで、解像度は1080p 、ピクセル密度は441ppiだ。カバーガラスにはGorilla Glass 3が用いられている。プロセッサはSnapdragon 801(2.3GHz、クアッドコア)。RAMは3GB、内蔵ストレージは16GB。Wi-Fiは802.11 b/g/nで、Bluetoothはバージョン4.0。センサー類は、加速度、ジャイロ、近接、環境光など。NFCや指紋センサーは搭載していない。カメラは、背面が13メガピクセルとf/2.2レンズ、前面が8メガピクセルとf/2.4レンズの組み合わせ。USBポートはmicro USBだ。

OnePlusは製造および在庫の管理を徹底するために、販売方法に招待システムを採用してきた。OnePlusのコミュニティに参加するユーザーを優先するシステムだが、それでもすぐに入手できないことに不満の声を上げるOnePlusユーザーが少なくなかった。OnePlus Xの販売は最初の一カ月は招待のみになるが、二ヶ月目からはオープンセールなど招待待ち以外でも購入できる方法を用意する。