健康診断で発覚! お酒を飲まなくても「ガンマGTP値」が高い原因3つ

【パパからのご相談】
40代に入った、小4の一人娘のパパです。30代の後半にさしかかったころから、健康診断を受けるといつも、「ガンマGTPの数値が高いので、お酒はなるべく控えましょう」と指摘されます。ところが、私はお酒をほとんど飲みません。 何が原因でガンマGTP値が高くなっているのでしょうか。ちなみに、肝機能検査項目の中のGOT/GPTの値はいつも正常値の範囲内です。

●A. ガンマGTP値が高いだけであれば、あまり気にする必要はありません。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

ガンマGTPの数値は、GOT(またはAST。アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ酵素)/GPT(またはALT。アラニンアミノトランスフェラーゼ酵素)という肝臓の損傷度合いを判断する検査値が高い場合に、その原因を知るために参考とされる補助的な指標です。

ガンマGTPがアルコールに顕著に反応することから肝機能検査の一つの指標として用いられており、GOT/GPTが正常値の範囲内でガンマGTPだけが高いというのであれば、必要以上に気になさることはありません。

以下、都内で内科クリニックを開業する医師のお話を参考にしながら、お酒を飲まないのにガンマGTP値が高いことで考えられる、いくつかの原因を列挙してみましょう。

●お酒を飲まないのにガンマGTP値が高いことで考えられる原因3つ

これまで地域住民の人たちのかかりつけ医として数多くの健康診断とその後の健康管理に尽力されてきた都内在住内科医師(50代・男性)によると、お酒を飲まないのにガンマGTP値が高いことで考えられる原因は、次のようなことだそうです。

●(1)無意識のアルコール摂取

本人は、「自分はお酒は飲まない」と思っていても、実はノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなどは飲んでいるような場合。そのような飲料にもアルコールは含まれているのです。また、栄養ドリンクにもアルコールが含まれているため毎日飲む習慣がある人は一度それによる数値上昇を疑ってみてください。

●(2)薬物性肝障害

・抗生物質
・解熱鎮痛薬
・中枢神経抑制剤(抗てんかん薬、強力精神安定剤など)
・中枢神経興奮剤(抗うつ剤など)
・ステロイド

など、いくつかの薬が薬物性肝障害の原因となる可能性があり、ガンマGTP値を上昇させることがわかっています。また、漢方薬やサプリメントが原因となる場合もあります。

●(3)脂肪肝

脂肪肝の中でも特にアルコール性肝障害とよく似た肝臓組織の変化を伴うのが“非アルコール性脂肪肝(NASH)”です。アメリカでは成人の3%が該当するといわれていますが、この状態だとやはりお酒を飲まないのにガンマGTPの数値が高くなります。

ただし、脂肪肝の場合はガンマGTPだけが高いというよりもGOTとGPTも増え、しかもGPTがGOTよりも高いという特徴がありますので、(1)や(2)のケースとは違って一定の注意を要します。この状態は肥満との関係が深いので、脂肪肝を指摘された場合は食生活を見直して改善するようにしましょう。

●ガンマGTPだけでなくGOT/GPT数値も基準値外の場合は詳しい検査を受けましょう

ご相談者様、いかがでしょうか。

非アルコール性脂肪肝であるとすると、放置した場合、肝硬変に移行するケースもあるので注意が必要ですが、それ以外はお酒を飲まないのにガンマGTP値が高くても、GOT/GPT値が基準値の範囲内であれば、いたずらに重篤な病気の心配をすることはないようです。ただし、GOT/GPT数値も基準値外ということになってきた場合は話が違います。

『GOTが増えた場合は心筋梗塞などが疑われます。GOT、GPTともに非常に増えた場合は急性肝炎が疑われ、GOTとGPTがともに増えしかもGOTよりGPTが高い場合は先ほどご説明したように脂肪肝や慢性肝炎が疑われます。そして、GOTとGPTがともに増えしかもGOTがGPTより高い場合は肝硬変や肝臓がんが疑われますので、医療機関を受診して詳しく調べてもらってください』(50代男性/都内内科クリニック院長・内科医師)

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ご相談者様の場合は必要以上に心配することはなさそうですが、娘さんもいらっしゃることですから、今後の健康診断で万が一GOT、GPTが上昇し正常値より高い数値を示したような場合には、速やかに医療機関を受診されることをおすすめいたします。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)


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