インターコムは26日、企業の情報漏洩対策とIT資産管理を1パッケージで総合的に支援する、クライアントPC向け運用管理ソフトの新バージョン「MaLion5」を発表した。2016年3月より発売する。

管理コンソール サマリー表示画面イメージ

MaLionの特徴は、各種PC操作の監視機能を標準で搭載しており、WindowsとMacを一元管理できること。管理コンソール/セキュリティBIレポート/端末エージェント/中継サーバ / データベースから構成されている。

システム構成イメージ

主な強化ポイントとして、新たにCentOS(Linux)やPostgreSQLといった、大規模なIT環境で採用されているオープンソース・ソフトウェアに対応。これにより、OSとデータベースの組み合わせの選択肢が広がり、IaaS環境下で「MaLionシステム」を安価なシステムで構築したいといったニーズに対応可能となった。IaaS環境は、AWS(Amazon Web Services)とMicrosoft Azureをサポートしている。

新しい「MaLion データベースサーバー」では、データベースの一部を物理メモリに保持したまま処理する手法を採用した。これにより、ハードディスクからのみデータ読み出しを行う従来の手法よりも高い処理能力が期待できる。また、すべてのデータベースアクセスを「MaLion 中継サーバー」を経由して実行する方法に改善。アクセス元を中継サーバに一本化して、排他的制御の処理による一時停止を回避することで処理性能の低下を防ぐことが可能。

新バージョンでは、クライアントPCに設定したローカルプロキシを活用する、新しい手法でのWebアクセスおよびWebアップロードの監視・制御機能に対応。前バーションまでは、SSLで暗号化されたWebアクセスの監視・制御は、特定のWebブラウザを利用した場合のみ対応していた。今回からは、Webブラウザの種類に依存することなく、さまざまな環境下においてSSLで暗号化されたWebアクセスの監視・制御が可能となる。

その他の主な強化点としては、管理コンソール画面のサマリー表示、インターネット経由でのリモートコントロール機能への対応がある。