IDTは、低レイテンシのコンピューティング性能を備え、ネットワークエッジでリアルタイムのビッグデータ解析とディープラーニングを実現する、ヘテロジニアスなモバイルエッジコンピューティングプラットフォームを同社のオープンハイパフォーマンス解析/コンピューティング(HPAC)ラボが開発したと発表した。

同プラットフォームは、すでに量産出荷中の各種モジュールを活用するもので、NVIDIA、Prodrive Technologies、およびConcurrent Technologiesの技術と各社とのコラボレーションを基盤としている。具体的には、1Uフォームファクタのサーバをベースとしており、NVIDIA Tegra K1プロセッサとx86 CPUによるヘテロジニアスコンピューティングを採用。各コンピューティング要素は、RapidIOファブリックテクノロジーにより、約100nsのスイッチングレイテンシで20Gbpsポートを介して接続されている。また、次世代バージョンでは、RapidIO 10xNテクノロジーにより、50Gbpsまで加速する予定だという。

5台の1Uシステムを1つのメッシュネットワークに統合することが可能で、Tegraプロセッサを利用して最大60TFlopsのコンピューティング能力をサポートでき、業界標準のデータセンターラック内で最大40台の1Uシステムを接続することで、最大500TFlopsのコンピューティング能力を実現できるという。

なお、同プラットフォームの最初の製品は、GPU技術とx86技術に焦点を当てられており、ARMやDSP、FPGA、PowerPCなどをベースとする他のバージョンも現在開発中だという。

モバイルエッジコンピューティングプラットフォームに用いられているRapidIOチップのイメージ