OpenZFS

OpenZFSプロジェクトは10月19日(米国時間)、Mac OS X向けOpenZFSの最新安定版となる「OpenZFS on OS X version 1.4.5」を公開した。最新安定版はダウンロードページからダウンロードできる。

対応するMac OS XのバージョンはMac OS X El Capitan、Mac OS X Yosemite、Mac OS X Mavericks、Mac OS X Lionの4つ。それぞれのバージョン向けのインストーラが提供されている。

OpenZFS on OS Xをインストールすると、ターミナルでzpool(8)やzfs(8)といったZFS系のコマンドが利用できるようになる。本稿執筆現在、OpenZFSがサポートしているオペレーティングシステムはillumos、FreeBSD、Linux、Mac OS X。もともとはOpenSolaris向けのコードをベースにしながらほかのオペレーティングシステムへの移植を実施していたが、現在ではOpenZFSそのものの中間レイヤが設けられ、そこからほかのオペレーティングシステムへの対応コードが入るといったようにオペレーティングシステムはお互いに同格の関係になっている。

OpenZFS on OS X version 1.4.5にはEl Capitan、Yosemite、Mavericks、Lion向けのインストーラが含まれている

インストール中の様子

インストール後にはzpool(8)やzfs(8)といったコマンドを利用できる

illumosやFreeBSDなど、ほかのオペレーティングシステムで使っていたプールやデータセットを持ってきて利用するといったことも可能になる

zpool(1)のマニュアル

zfs(1)のマニュアル

OpenZFSは豊富な機能と高い性能で特にストレージ向けのファイルシステムとして人気がある。LinuxではOpenZFSをデフォルトのファイルシステムにするといった動きは見られないが、UbuntuのMark Shuttleworth氏がOpenZFSの採用を示唆するメールを投稿するなど、LinuxコミュニティにおいてもOpenZFSの普及の機運が高まりつつある。