Googleが多額の出資を行った謎の企業としてたびたび話題に上るMagic Leapだが、最新のビデオ映像と現状のステータスが報告された。OculusのようなVR(仮想現実)ではなく、Microsoft HoloLensのようなAR (拡張現実)型のインターフェイスを持つハードウェアを利用し、現在は一部デベロッパーとの間で秘密裏にアプリケーション開発を進めている段階だという。

同件はWall Street Journalが報じている。これはMagic Leap創業者でCEOのRony Abovitz氏がWSJ主催のWSJDLive 2015というイベントに登場して語ったもので、AR向けのプラットフォームを構築しつつ、現在はその上で動くエンターテインメントやコミュニケーション、ゲームを中心としたアプリケーション開発を一部開発者との間で秘密裏に進めている段階だとしている。

Magic Leapのウェブサイトトップ

Magic Leapはいまだ謎の多い企業で、GoogleやQualcommなどから5億4200万ドルの出資を受けたAR技術開発企業という情報以外はいっさいが謎に包まれている今春に初めてYouTube映像が公開されたことで、ようやく同社の目指す方向性が見えてきた段階だ。

今春に公開されたYouTube動画

WSJの報道によれば、同社が本拠を構える米フロリダ州マイアミ近郊のダニアビーチでは、前述のようにグラスウェア型ARデバイス上で動作するOSを含むプラットフォーム開発が進んでいるほか、米Motorolaから一部を購入した組み立て工場において、数百人規模の従業員が活動を行っているという。

おそらくはハードウェア関連でプロトタイプ製造などが中心とみられるが、LinkedInのステータスは今春時点の情報から変化しておらず、おそらく製品とサービスの正式発表まで秘匿されたままだろう。アプリケーション開発も公募ではなく、Magic Leap側から呼びかけを行っているとのことで、製品として一定の完成度に達するまで情報を公開するつもりはないようだ。なおWSJが紹介している追加情報によれば、現在GoogleのトップであるSundar Pichai氏が同社ボードメンバーに参加しているという。

そしてWSJDLiveのタイミングに合わせ、Magic Leapから2つめのイメージ動画がYouTube上に公開されている。ポイントとしては、前半のパートでARとして表示されているキャラクターが現実世界のオブジェクトの背後に隠れるような重ね合わせ処理が行われたり、後半では実際の空間に浮かんだイメージに接近したり、別の角度から眺める様子が見られるようになっており、より現実に溶け込んだ感覚が強いものとなっている。

新たに発表されたYouTube動画