アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月16日、土星の衛星「エンケラドス」の北極周辺の画像を公開した。

今回公開された画像は探査機「カッシーニ」が10月14日に上空約6000kmから撮影したもの。探査機「ボイジャー」が撮影したより低解像度の画像から、エンケラドスの北極周辺には多数のクレーターが存在していると考えられていたが、「カッシーニ」が撮影した今回の画像によって、クレーターが多数存在するだけでなく亀裂が縦横に走っていることがわかった。

今後、「カッシーニ」は10月28日に「エンケラドス」の南極周辺に約50kmまで接近し、地下から噴出している海水のサンプルを採取する予定。

「カッシーニ」が撮影した画像 (C)NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute