「今年の漢字」(写真は昨年2014年の揮毫の様子)

公益財団法人 日本漢字能力検定協会は11月1日~12月8日、今年一年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」を全国から募集する。全国の書店や図書館に設置する応募箱、はがき、ウェブから誰でも応募可能。

「今年の漢字」は、その年を表す漢字一字1位を揮毫(きごう)によって12月12日(漢字の日)の前後に京都府・清水寺で発表する企画。今年は12月15日に発表される。

一年間を振り返り、その年を表す漢字を考え、漢字の持つ奥深い意義を再認識してもらうことを目的に1995年から毎年開催されており、今年で21回目。

応募者の中から抽選で総計100名に、図書カードや漢検オリジナル消しゴムがプレゼントされる。

2015年は……?

同法人では、2015年の主な出来事として以下のようなものを挙げている。

1月 横綱・白鵬が歴代最多優勝
イスラム国、邦人殺害予告動画公開
旧正月に合わせ、中国人観光客が"爆買い来日

3月 北陸新幹線開業

5月 鹿児島県口永良部島で爆発的噴火

6月「18歳選挙権」改正公職選挙法が成立

7月「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録
芥川賞にお笑い芸人ピース又吉氏が受賞
新国立競技場の計画白紙を表明

8月 戦後70年談話を閣議決定

9月 栃木県と茨城県に大雨特別警報、鬼怒川氾濫
ラグビー日本代表、歴史的勝利
参院本会議で安保法案可決
歌手・福山雅治さん含め有名人結婚ラッシュ

10月 日本人がノーベル医学生理学賞・物理学賞受賞
TPP 交渉、閣僚会議で大筋合意

2014年は「税」

ちなみにこの「今年の漢字」、昨年2014年は「税」が選ばれた。選定理由は、「消費税率が17年ぶりに引き上げられ『税』について考えさせられた年。日常生活に欠かせない消費財の買いだめや高額商品の駆け込み消費が増加。公共料金も実質値上がりし、国民生活に大きく影響を与えた年」となっている。

さらにさかのぼると、1995年「震」、1996年「食」、1997年「倒」、1998年「毒」、1999年「末」、2000年「金」、2001年「戦」、2002年「帰」、2003年「虎」、2004年「災」、2005年「愛」、2006年「命」、2007年「偽」、2008年「変」、2009年「新」、2010年「暑」、2011年「絆」、2012年「金」、2013年「輪」と選ばれてきた。