健康保険組合連合会はこのほど、健康保険に関する調査結果を発表した。それによると、健康保険料は「高い」と答えた人が約7割に上った。

8割が「将来的に制度が維持できるか不安」

健康保険料の印象を尋ねたところ、「高いと思う」が69.6%で最も多く、次は「最近、毎年健康保険料が増え続けている気がする」で63.1%。一方、「勝手に天引きされる(控除)から気にしても仕方ない」という人も25.3%いた。

健康保険料の印象

健康保険制度の印象を聞くと、「高齢化による医療費の増大を考えると、将来的に制度が維持できるか不安」が80.8%で最多。以下、「現状の制度は現役世代の負担が多いと思う」が75.4%、「今後も継続したほうがよい制度」が75.2%、「将来、自分も制度の恩恵を受けられるか不安」が74.9%と続いた。

少子高齢化については、「少ない人数で高齢者を支えられるか心配」が88.7%、「漠然と将来に不安を感じる」が87.4%と、9割弱が不安を感じていた。他方、高齢化の影響を受ける健康保険制度について、全体では70%以上が関心を示しているものの、20・30代では60%前後と若い世代ほど関心が低かった。

同連合会は「少子高齢化社会の到来で医療費の負担増が予想されるが、われわれは健康保険制度を維持するために努力していく。国は制度を支える仕組みを検討してほしい」と話している。

調査時期は2015年9月、調査方法はインターネット、有効回答は20~70代の個人1,200人。