博報堂新しい大人文化研究所はこのほど、"新しい大人世代"とする40~60代の「消費にも大きな影響を与える生活者の意識変化」に関する調査結果を発表した。調査は3月20日~22日、調査対象:40~60代男女を対象にインターネットで行われ、2,700サンプルを得た。

"人から呼ばれてうれしい言葉"1位は「センスがいい」

「人から呼ばれて嬉しい言葉」

はじめに、「人から呼ばれてうれしい言葉」について尋ねたところ、2003年に調査を開始してから初めて「センスがいい(35.1%)」が1位となり、今までトップだった「若々しい(34.2%)」は2位という結果に。いずれも女性のポイントが高く、2011年調査と比べて男女差が広がっていることから、特に女性が高い意識を持っていることがわかった。

また、すでに「若々しい」は当たり前になり、「若さ+α」がより重要になっているよう。これまで「年をとる」が常識であったことに対して、頑張って「若さ」を前面に出すというのがここ6~7年の傾向であり、「美魔女」がひとつの象徴だったが、「若さ+α」が注目されていることから、新しい大人が次のステージに入ろうとしていることが読み取れる結果となった。

"なりたい・こうありたい大人像"とは……

「なりたい・こうありたい大人像」

次に、「なりたい・こうありたい大人像」を尋ねたところ、「今の自分を幸せに感じられる大人でありたい(77.3%)」がトップとなった。また、「いつまでも若々しい大人でありたい(71.1%)」と「あるがままの自分・自然体の大人でありたい(71.6%)」がほぼ同レベルだったほか、女性では「自然体の大人(75.6%)」が「ファッショナブルな大人(53.3%)」を大きく上回る結果に。こういった点から、「自然体」は新しい大人女子にとって、キーワードの一つになっていることがうかがえる結果となった。

73.7%が「若々しく前向きな意識を保ち続けたい」と回答

「何歳になっても若々しく、前向きな意識を保ち続けたいか」

最後に、「何歳になっても若々しく、前向きな意識を保ち続けたいか」と質問したところ、40~60代の73.7%が「あてはまる」と回答しており、これは世代を超えて持つ共通のベーシックな意識であることがわかった。特に、60代女性が83.1%と最も高く、やはり女性は「若々しさ」に高い意識を持っていることが浮き彫りとなった。