JR北海道は13日、北海道新幹線新青森~新函館北斗間に関わる特急料金について、国土交通大臣に認可申請を行ったと発表した。JR東日本も、東北・北海道新幹線直通列車「はやぶさ」「はやて」の特急料金などについて発表している。

北海道新幹線新青森~新函館北斗間は2016年3月26日の開業を予定している(写真は2015年8月撮影)

北海道新幹線新青森~新函館北斗間は2016年3月26日に開業予定。H5系・E5系(10両編成)を使用し、「はやぶさ」11往復(東京~新函館北斗間10往復、仙台~新函館北斗間1往復)・「はやて」2往復(盛岡~新函館北斗間1往復、新青森~新函館北斗間1往復)の計13往復を運行することが発表されている。

今回、JR北海道は北海道新幹線に適用する特急料金の上限について申請。特急料金の上限額(自由席)を新青森~木古内間・新青森~新函館北斗間・奥津軽いまべつ~新函館北斗間3,930円、新青森~奥津軽いまべつ間・奥津軽いまべつ~木古内間・木古内~新函館北斗間1,990円とした。この上限額の範囲内で、個々の区間の特急料金やグリーン車・グランクラスの各料金を設定。JR北海道の申請が認可された後、届出により設定を行う予定だという。

新青森~新函館北斗間では、通常期に普通車指定席を利用した場合の特急料金として、4,450円を設定する予定。今回申請する特急料金の上限額(自由席)に520円を加算した金額となる。同区間の運賃は2,810円で、乗車する際の価格(運賃・料金の総額)は7,260円に。同区間でグリーン車を利用した場合の価格は9,490円(運賃2,810円+特急料金3,930円+グリーン料金2,750円)、グランクラスを利用した場合の価格は1万4,630円(運賃2,810円+特急料金3,930円+グランクラス料金7,890円)となる。

北海道新幹線・東北新幹線の指定席特急料金は「合算」に

東北新幹線E5系

あわせてJR北海道・JR東日本は、北海道新幹線・東北新幹線をまたがって利用する際の特急料金などについても発表。基本的な考え方として、「東北新幹線と北海道新幹線の相互間をご利用になる場合の特急料金は、東北新幹線の特急料金と北海道新幹線の特急料金を合算します。なお、指定席特急料金は、全区間通じて1席分の座席指定料金(520円 / 通常期)とします」と説明している。

これにより、東京~新函館北斗間で通常期に「はやぶさ」の普通車指定席を利用する場合の特急料金は1万1,130円に。東京~新青森間の特急料金7,200円と新青森~新函館北斗間の特急料金4,420円を合算し、座席指定料金520円を引いた額となる。東京駅から新函館北斗駅まで「はやぶさ」を利用する場合の価格(運賃・料金の総額)は、普通車指定席利用で2万2,690円、グリーン車利用で3万60円、グランクラス利用で3万8,280円とされた。

その他、東北新幹線の主要駅から北海道新幹線新函館北斗駅まで利用する場合の通常期の価格は、仙台駅から普通車指定席利用で1万7,310円、グリーン車利用で2万3,650円、グランクラス利用で3万1,870円、盛岡駅から普通車指定席利用で1万2,880円、グリーン車利用で1万7,170円、グランクラス利用で2万5,390円。各区間とも、閑散期の特急料金は通常期の200円引き、繁忙期の特急料金は通常期の200円増しとなる。

なお、「はやぶさ」「はやて」は全車指定席での運転だが、普通車指定席が満席の場合に立席特急券が発売されるほか、盛岡~新函館北斗間の各駅相互間で普通車の空いている席を利用できる特定特急券も発売。立席特急券・特定特急券ともに発売額は自由席特急料金と同額(通常期の指定席特急料金から520円を引いた額)とされている。