毎日のように出るコーヒーのかす。肥料や消臭材、さらにスクラブ洗顔などにも使えますが、今回はこれを工作の材料に使ってみました。

コーヒーかすをクラフトの材料に利用するアイデア

用意するものは、乾くと固くなり、またキメも細かい石粉粘土、ふたが全体を覆う入れ物を用意してください。ここでは名刺を作った時についてきたプラスチック製のケースを使いますが、厚紙製のボックスでも代用できます。

その他の道具は紙やすりやスチールウール (ケースの表面にキズが付けられるものなら何でもOK)、カッターは必要に応じて使用します。

そして、よく乾燥させたコーヒーかす。天日で干すかフライパンで乾煎りして、きちんと乾燥させたものを使いましょう。

粘土は、ケースの外寸と同じくらいの分量を用意しました。

使わない分は、ジップ付きの袋に入れるなどして乾燥しないようにしておけば、また使えます。コーヒーのかすは、粘土の分量に対し1割程度にしましたが、このあたりはお好みに応じて加減してください。

作り方は簡単。練りこんで盛るだけ

粘土を少しのばして、そこにコーヒーかすを入れます。

あとは全体的に均一になるようにひたすら練ります。もし乾燥していて硬くなるようであれば、手に少し水をつけて練るといいでしょう。よく練ったら、ひとまとめにしておきます。

ここで使ったのは表面がツルツルしているプラスチック製のケースなので、ヤスリで表面を傷つけて荒らします。こうすることで粘土の食いつきがよくなります。

粘土はケースのふたのみに盛ります。バランスを見ながら、好きな形に成形してください

気をつけるべきことは、粘土をつけるのはふたのみということ。

石粉粘土は加工がラク

全体を粘土で覆ったら、あとは乾燥させます。気温や湿度で乾燥時間は変わりますが、筆者の場合、気温25℃ぐらいの晴天の室内で1日乾燥させたところ、ほぼ完全に硬化していました。

加工は完全に乾燥してからでもOKですし、半分位乾いて、形が崩れないくらいになった段階でもできます。今回は半乾きの状態で、カッターで面取りするような感じで角を落としました。

その後、完全に乾燥してから紙やすりで表面を少し整えて完成です。

画面奥の大きなものは本物の石。そして手前が石粉粘土とコーヒーカスで作ったダミーの石を模したケースです。

一見しただけでは、これが粘土でできた小物入れとは思えない質感、見た目です。耐水性はないので屋外での使用には不向きですが、アイデア次第で様々なものが作れますね。ぜひ挑戦してみてください。

執筆:Ulasam
手工芸、民族音楽を愛するギャラリー&ショップ店主。「モットーは創意工夫」ということで、日夜、DIYやハンドメイドの情報収集と実践に明け暮れる日々。実は調理師の資格も持ち、料理の腕前もかなりのもの。

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