雇用開発センターは、2016年3月卒業見込みの全国大学4年生及び大学院2年生を対象に実施した「2016年卒大学生の就職活動調査」の結果を発表した。調査は9月10日~16日にかけて行い、550名から有効回答を得た。

内々定率は女性が男性を上回る

調査時点での内々定率は、男性71.4%、女性77.6%で女性が男性を上回った。内々定保有者のうち84.1%の学生が「内々定先の企業に満足しているので、就職活動を終了する」と答えている。内々定保有者に就職活動をいつまで継続するか尋ねると「9月末を目処に終了する」が最も多く、内定式が行われる10月1日が一つの目安となっていることがわかる。

内々定の状況

内々定を辞退したことがあるか尋ねたところ、全体の42.5%が「ある」と回答した。企業への内々定辞退の連絡方法としては、「電話で連絡しただけ」が67.1%で最も多い。何らかの形で企業を訪問して辞退した学生(電話・メール+訪問、手紙・ハガキ+訪問)は累計で7.8%に留まっている。

内々定の辞退

「オワハラ」(内定の条件として就活の終了を企業から強く促されること)を受けたかという設問では、全体の10.4%が受けたと回答した。割合を見ると、大学4年生(12.2%)が院2年生(4.3%)を大きく上回り、特に大学4年生男子が13.6%で最も高くなっている。

就職活動の感想、20%が「厳しかった」を回答

新しい就職・採用スケジュールについて聞くと、「短いと思う」の31.3%を上回り、38.7%の学生が「就活期間が長いと思う」と回答した。

就職活動の感想について聞くと、「楽だった」と感じた学生(44.3%)よりも、「厳しかった」と感じた学生(54.0%)が上回った。「想定より厳しかった」と20.0%が回答しており、5人に1人の学生が予想以上の厳しさを感じていることもわかった。

就職活動の感想