ASUSTeK Computerは9日、GPUにAMD Radeon R9 Furyを搭載したグラフィックスカード「STRIX-R9FURY-DC3-4G-GAMING」を発表した。10日に発売し、店頭予想価格は税込み91,000円前後。

STRIX-R9FURY-DC3-4G-GAMING

「Radeon R9 Fury X」は、米AMDが2015年6月に発表した最新GPU。広帯域が特徴である「HBM」(High Bandwidth Memory)をグラフィックスメモリに備えた"Fiji"コア(開発コード名)を採用する。

「STRIX-R9FURY-DC3-4G-GAMING」では、ヒートパイプをGPUに密着させて冷却するGPUクーラー「DirectCU III」と、に加えて、大型の放熱フィンに風を送る3連ファン構成で冷却能力を高めた。

準ファンレス仕様の独自クーラーを搭載

背面にはバックプレートを搭載し、カードのたわみなどによる損傷を防ぐ

また、ファンブレードの先端は、航空機のウィングレットのような曲げを施すことにより、従来よりも低い回転数で高い風圧を実現するという。さらに、GPUの温度が低いときには自動的にファンの動作を止める準ファンレス仕様となっている。

搭載するコンデンサやコイルといったコンポーネントには、ASUSが独自にカスタマイズした「Super Alloy Power II」を採用。コイル鳴きを抑えたチョークコイルや、高耐久コンデンサ、対応電圧を30%拡大したMOSFETを使用し、カードの安定性や耐久性を高めた。

主な仕様は、SP数が3,584基、動作クロックが最大1,000MHz、メモリクロックが500MHz、メモリは4,096bit接続のHBM 4GB。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16。映像出力端子はHDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort 1.2×3。補助電源は8ピン×2。本体サイズは約W300×D137×H40mm(2スロット占有)。

オーバークロック向けのツール「GPU Tweak II」や、ゲーム動画の配信/ハードウェアモニタリングソフト「XSplit Gamecaster」(1年間のプレミアムライセンス付き)を同梱する。