関東鉄道は8日、常総線水海道~下妻間の運転再開を発表した。10月10日から特別ダイヤ(通常の3割程度)で運転される。同区間で実施されてきた列車代行バスの運行と、他社線振替輸送・バス振替輸送は10月9日をもって終了となる。

関東鉄道常総線を走る取手行の列車(2013年撮影)

関東鉄道常総線(取手~下館間)は関東・東北豪雨により、9月10日に常総市内で発生した鬼怒川堤防決壊などの影響で大きな被害を受けた。その後、下妻~下館間から段階的に運転再開され、取手~水海道間はほぼ通常通りの運転に戻ったが、最も被害の大きかった水海道~下妻間は列車の運転見合わせが続き、これまでバス代行輸送が行われてきた。

このほど水海道~下妻間の応急復旧工事が完了し、10月10日から列車での運転を再開する予定。被災から1カ月を経て、常総線が全線運転再開されることになった。

水海道~下妻間の始発列車は下りが水海道駅5時21分発、上りが下妻駅5時59分発、運転本数は平日・土休日ともに上下各14本。関東鉄道によれば、「取手駅~水海道駅間、水海道駅~下妻駅間、下妻駅~下館駅間の折り返しが基本となります」「快速列車も運行いたしません」とのこと。10月10日以降の常総線の時刻は、同社サイトの鉄道運行情報から確認できる。

水海道~下妻間はしばらく特別ダイヤでの運転となる見込みだが、「引き続き1日も早い本復旧に向けて、工事を進めてまいります」と関東鉄道は発表している。