11月7日公開の映画『起終点駅 ターミナル』の完成会見が8日、都内で行われ、佐藤浩市、本田翼、中村獅童、和田正人、篠原哲雄監督が出席した。

映画『起終点駅 ターミナル』の完成会見に出席した佐藤浩市(左)と本田翼

2013年に『ホテルローヤル』で直木賞を受賞した桜木紫乃の同名小説を、『洗濯機は俺にまかせろ』(1999年)や『真夏のオリオン』(2009年)などを手掛けた篠原哲雄監督が映画化した本作。果ての街・北海道・釧路を舞台に、人生の終わりへとむかっていたはずの弁護士・主人公の鷲田完治(佐藤浩市)とヒロイン・椎名敦子(本田翼)が出会い、孤独を分かち合ってそれぞれの人生の一歩を歩き始める、というストーリーだ。また、本作は第28回東京国際映画祭のクロージング作品となっている。

主演の佐藤は「人というのは、自分勝手な思いの中で生きながら傷つき、また人に救われるという繰り返し。そういうことを描いた作品です」と作品について説明。影のあるヒロイン役に本田が決まった時の心境を「ヤバイなと(笑)。これ大丈夫かい? と思いましたね。本田さんとは以前ドラマのワンシーンでご一緒しましたが、その後やられてきた作品は概ね等身大でご自身に近い役。今回は影のある役で一抹の不安を感じました」と話しつつ、「ちゃんと稽古で役を吸収していたので、この子で良かったなと思いましたね」と絶賛。これを聞いた本田は「安心しました(笑)」と胸をなでおろしながら「私自身、佐藤さんと二人芝居をやるのは今回が初めてだったので緊張もありましたが、逆にこの歳で佐藤さんと出来るチャンスをもらえたうれしさもありました」と笑顔を見せた。続けて「孤独を抱える役は初めてだったので、女優としてすごく重要だったと思います。佐藤さんとの二人芝居も大きかったと思いますね」と振り返った。

会見日の朝、佐藤と共演したことのある北川景子がDAIGOと来年1月に結婚するとの報道があったが、それについて聞かれた佐藤は「それは幸せになっていただきたいと言うしか言いようがないですね」と困惑気味も「いいことじゃないですか! お幸せになってもらいたいですね」と祝福。また、同じ時間に藤原紀香と来年以降に結婚するという報道があった片岡愛之助の質問を向けられた同じ歌舞伎役者の中村獅童は「俺に聞かれても困るんですよね(笑)。プライベートの話はしないですから。記事が出ただけで迂闊なことは言えないな。見出しにならなくてごめんなさい…」と話すにとどめていた。映画『起終点駅 ターミナル』は、11月7日より全国公開。