2015年2月に公開された映画『振り子』が、アメリカのロサンゼルス日本映画祭で"コンペティション作品部門"にノミネートされ、同作でメガホンを取った竹永典弘監督が、優秀監督賞を受賞した。

ロサンゼルス日本映画祭にて優秀監督賞を受賞した竹永典弘監督

お笑い芸人を経て、パラパラ漫画家として一世を風靡した鉄拳が2012年に発表した『振り子』を映画化した本作。昭和から平成へと移り変わりつつある時代の大介(中村獅童)とサキ(小西真奈美)夫婦の姿を通して、人生の荒波に翻ろうされながら巻き起こる"奇跡"がハートウォーミングに描かれる。

ロサンゼルス日本映画祭は、2003年にスタート。観客が感動するような映画作品を厳選して紹介し続け、2015年で11回目の開催となった。本作は9月26日、27日の2日間にかけ上映。鉄拳がパラパラ漫画で描き出した夫婦の深い絆と、それに感銘を受けた竹永監督による"古き良き日本の世界観"がアメリカ人や現地の日本人の心を掴んだ。なお、劇中で商店街のタバコ屋を演じた女優の研ナオコは、オレンジ・カウンティ・ジャパニーズ・アメリカン・アソシエーションの藤田喜美子会長からトロフィーを受け取った。

また、神奈川県本厚木のアミューあつぎ映画.comシネマにて、11月21日から12月4日にかけて追加上映も決定。これは、同劇場からの強い要望によって実現した。

トロフィーを受け取った研ナオコ