富士重工業は6日、スバルの本格SUV「フォレスター」、コンパクトSUV「XV」「XV HYBRID」の大幅改良モデルを発表した。東京都昭島市の商業施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」にて、新型SUVを初公開するイベントも開催された。

大幅改良されたスバル「フォレスター」(写真左)・「XV」(同右)が初公開された

イベントには富士重工業広報部部長の岡田貴浩氏が出席。ビッグマイナーチェンジとなる本格SUV「フォレスター」に関して、「ポイントは安全性の大幅な向上、走りの進化、そしてデザインの3つ。アイサイトがver.3となり、『アドバンスドセイフティパッケージ』も選べるようになりました。快適性や内装の質感も向上し、よりアクティブで力強いイメージを出すため、フロントフェイスを全面的に刷新しています」と説明した。

「アイサイト(ver.3)」に進化したことで、前方を監視するステレオカメラの視野角・視認距離が拡大され、カラー画像化で先行車のブレーキランプを認識することも可能に。「アドバンスドセイフティパッケージ」は、新開発の「アダプティブドライビングビーム」を採用したヘッドランプなどの先進安全装備をパッケージ化したもので、レーダーシステムによる後側方の検知が可能となり、より安心・快適なドライブをサポートする。

フロントフェイスの刷新により、SUVのたくましさと先進的な印象が向上。ステアリングギヤボックスを新設計し、サスペンションを最適化したことで、しなやかで落ち着いた上質な乗り味を実現させた。ドアガラスの板厚アップ、シール部品の強化、リニアトロニックの改良などにより、走行時の静粛性も向上。車両性能を総合的に高め、日常生活をより豊かに彩る商品として進化させている。

イベントに出席した富士重工業広報部部長の岡田貴浩氏

会場では、他にも「クロスオーバー7」(写真左)や「レガシィ アウトバック」(同右)が展示されていた

「スポーティ&カジュアル」をテーマとする「XV」もデザインが強化され、「アイサイト」搭載車に「アドバンスドセイフティパッケージ」をメーカーオプション設定するなど、改良が施された。よりシャープで存在感のあるデザインとしてスポーティイメージを高め、ボディカラーに新色「ハイパーブルー」「ダークブルー・パール」を採用。内装も、遊び心ある仕様を織り込みつつ、質感も向上させている。

「XVはアクティブなライフスタイルの方々に乗ってほしいSUV。スポーツシューズのようなカジュアルさとかっこよさをイメージしてデザインされています」と岡田氏。メインカラー「タンジェリンオレンジ・パール」をはじめ、カラフルなボディカラーを設定したことに関して、「XVは販売全体の約2割をオレンジが占めるなど、カラフルな色が好評を得ています。新色も鮮やかなブルーを採用しました」と話していた。

「フォレスター」および「XV」「XV HYBRID」の大幅改良モデルの初公開に合わせ、スバル公式サイト内に専用サイトも開設。10月28日の「第44回東京モーターショー2015」プレスデーにて正式発表される予定だ。「フォレスター」の価格は214万9,200~312万8,760円、「XV」「XV HYBRID」の価格は228万9,600~286万2,000円(ともに税込)。