共立メンテナンスは12月11日、千葉県・鋸南町都市交流施設整備事業の指定管理事業者の認定を受け、廃校となった旧町立保田小学校(ほたしょうがっこう)跡地に鋸南町都市交流施設「道の駅 保田小学校」をグランドオープンする。竣工式は12月9日に予定している。

「道の駅 保田小学校」の完成イメージ

同事業では農林水産省の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金の支援を受け、廃校を新たな「コミュニティの核となる施設」として再生。農林水産物の販売や6次産業化を通じた農林漁家の経営安定、自然・文化・歴史など町の観光や食の情報、移住定住情報、農業体験、遊休地情報などを発信し、都市と農山漁村の交流活性化の拠点としての活用を目指している。

在りし日の保田小学校

また、「道の駅 保田小学校」は千葉県内26番目の「道の駅」としても登録され、国内でも先駆的な道の駅のモデルとして認定された(1月に重点道の駅候補選定)。名称も斬新的な小学校名をそのまま使用し、周辺の里山環境と調和したランドスケープも持ち合わせ、交流客・地域住民にとって魅力的な空間を演出する。

旧体育館は「里山市場 きょなん楽市」に

旧体育館をマルシェ「里山市場 きょなん楽市」とし、地元の新鮮な野菜や花弁、加工などをそろえる。また、旧校舎棟2階のベランダには南房総の温暖な気候が楽しめる半屋外の縁側空間「まちの縁側」を設け、宿泊者や来訪者、地元住民が交流できるリビング・イベントブースとしても利用できる。旧校舎棟の前面は鋸南町の花々や野草を植栽した原っぱ「里の原っぱ」になっており、誰もが気軽に自然と触れ合える憩いの場になっている。

旧校舎棟2階のベランダは「まちの縁側」に

旧校舎棟の前面は「里の原っぱ」に

旧校舎棟2階の教室は教室の面影を極力残し、部屋ごとに楽しいテーマが決められた宿泊施設「学びのお宿」になっており、館内にはガラス張りの浴室で癒やしのひと時が体感できる宿泊者向けの温浴施設「里の小湯」も備える。そのほか、子供連れも安心して楽しめる屋内広場や多目的ルーム、鋸南町や安房地区の観光案内や道路状況を発信するまちのコンシェルジュ、旧校舎棟1階7区画を利用した和・洋・中・カフェ等の飲食・物販サービス等も展開する。

旧校舎棟2階の教室は「学びのお宿」になり、温浴施設「里の小湯」も設置

場所は千葉県安房郡鋸南町保田724番地(旧町立保田小学校跡地)、千葉県・富津館山道・鋸南保田IC付近でクルマで都心から約1時間のアクセスとなる(羽田空港からアクアライン→富津館山道→鋸南保田ICで約1時間、成田空港から東関道→富津館山道→鋸南保田ICで約1時間30分)。