パナソニックは10月5日、BDレコーダー「DIGA(ディーガ)」のプレミアムモデル「DMR-UBZ1」を発表した。発売は11月13日。価格はオープンで、推定市場価格は400,000円前後(税別)。

「DMR-UBZ1」

DMR-UBZ1は、世界で初めて「Ultra HD Blu-ray」の再生に対応したBDレコーダー。Ultra HD Blu-rayは、4Kコンテンツを収録するために策定されたディスク規格だ。4K(3,840×2,160)解像度だけでなく、60pの高フレームレート、「BT.709」よりも広い色域「BT.2020」に対応している。BT.709では自然界に存在する色のうち約74.4%を表現できるが、BT.2020では約99.9%の表現が可能だ。

また、輝度のピークを100nitから最大1,000~10,000nitにまで向上させることで、ダイナミックレンジを大幅に拡大する「HDR」(ハイダイナミックレンジ)にも対応。質感の高い映像表現を実現する。なお、4K/HDRで視聴するには、HDCP2.2、4K/60p/4:4:4、Ultra HD Blu-ray規格のHDR信号に対応したテレビが必要となる。

パナソニックハリウッド研究所で培った技術を応用した新開発の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサplus」を搭載。デコードした4K(4:2:0)信号を高精度マルチタップ処理で4K(4:4:4)に補間することによって、自然な質感と立体感を再現する。ハイビジョン領域の色信号補間を経由せず、デコードしたハイビジョン信号からダイレクトに4K信号へアップコンバートする「4Kダイレクトクロマアップコンバートplus」方式を採用した。

また、YouTubeやNetflix、アクトビラなどが提供する4Kインターネット動画も4Kリアルクロマプロセッサplusで処理。4Kカメラなどで撮影した4K動画(最大60pまで対応)も再生できるほか、内蔵ハードディスクに保存することも可能だ。

「4Kリアルクロマプロセッサplus」

ハイレゾ音源再生にも対応。対応フォーマットはWAV / FLAC / MP3 / AAC / WMA / ALACと、DSD 5.6MHz/2.8MHz。NAS機能も持ち、ミュージックサーバーとしても使用できる。「e-onkyo music」で購入した楽曲の自動ダウンロードも可能だ。

BDドライブは1.2mm厚の鋼板ベースに固定し、ディスクの回転による振動と外来ノイズの影響を抑制。また、筐体の前後に梁を渡したセンターフレーム構造により、ねじれ方向の剛性を高めている。ベースシャーシは従来の3層構造から、アルミプレートを加えた4層構造に変更。共振周波数の異なる素材を組み合わせることで、振動を抑えるとともに、放熱特性を高めた。

内蔵チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×3基で、HDDの容量は3TB。外付けHDDの接続にも対応している。SeeQVault規格にも対応しており、同規格に準拠したHDDを接続すれば、録画した番組をSeeQVault対応の別の機器で再生できる。

本体サイズはW438×D239×H77mmで、質量は約8.2kg。消費電力は約40Wとなっている。