カシオ計算機は5日、アウトドアウオッチ「PRO TREK」(プロトレック)のシリーズ最上級ライン「MANASLU」(マナスル)から、新モデルとなる「PRX-8000T」を発表した。秒針カラーとしてレッドとグリーンの2モデルを用意し、10月30日から発売する。税別価格は160,000円。

PRX-8000T

PRO TREK MANASLUは、機能性とデザイン性を追求したプレミアムライン。今回のPRX-8000Tは、日本人として初めて世界の8,000m峰14座の完全登頂に成功(2012年5月26日)したプロ登山家・竹内洋岳氏と共同開発したモデルだ。

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竹内洋岳氏(ダウラギリ峰にて)
撮影:中島ケンロウ

8,000m峰の登頂時における極限状態での使用を想定し、視認性と装着性を重視している。ブラックの文字板には、太く立体感のあるホワイトのインデックスと、カーボンファイバーを使用した大型の時分針を配置。ロゴや都市コードなどをあえて目立たなくし、コントラストを高めた。特に、指標となる12時位置のインデックスを大きく特徴的な形状として、バンドの付け根部分に矢印を刻印している。

ハイコントラストのフェイスデザイン

インデックスには二重の蓄光処理を施しており、高所の低酸素状態による意識低下や悪天候、暗闇の中でも、時刻をしっかりと把握できる視認性を持たせた。こうした極限状態に置かれたときのリアルなアドバイスは、竹内氏ならではのものだ。

バンドや裏ぶたなど主要な金属部分には、チタンカーバイト処理を施した軽量素材のチタンを採用。長時間の装着でも負担を軽減する。ベゼル、ボタン、りゅうずには、耐摩耗性に優れたDLC加工を、風防には傷がつきにくいサファイアガラスを採用し、堅牢性も高めている。

機能面では、方位、気圧/高度、温度を高精度で計測する「Triple Sensor Ver.3」を、MANASLUとして初めて搭載。そのほか、急激な気圧変化を知らせる「気圧傾向インフォメーションアラーム」、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」なども備えている。

PRX-8000Tの主な仕様(クリックで拡大)