俳優の松坂桃李が4日、都内のスタジオで、主演を務める関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(10月20日スタート、毎週火曜22:00～22:54 ※初回は21:00～22:48)の制作発表会見に出席し、激しいアクションシーンに「(スタントマンを)使った方がいいと思うんですけど…」と本音を漏らした。

(左から) 光石研、菜々緒、松坂桃李、木村文乃、山口紗弥加、船越英一郎

同ドラマは、漫画誌『週刊モーニング』で連載されていた人気コミックが原作で、初動捜査に携わる機動捜査隊(通称:キソウ)が舞台。松坂演じる里見偲と、木村文乃演じる猪熊夕貴が、恋人同士であることを隠し、コンビを組んで事件に挑んでいく。激しいアクションシーンが多く、第1話では松坂本人が、建物の2階からトラックに飛び移り、そこから転がって地面に着地するシーンを演じている。

これには監督もモニターを見て「本人使ってるといいことあるなぁ!」と絶賛。松坂のアクションシーンが成功すると、現場ではいつも拍手が起きているといい、会見でも共演者たちから次々に称賛の声が上がった。

専門のスタントマンがスタンバイしているそうだが、アクション監督の「行けるでしょ! やろやろ! ここバーっとやってバーっと!バーっと!」という長嶋茂雄ばりの感覚的な指導の勢いに押され、松坂本人が演じることになるという。

松坂は「本当は(スタントマンを)使った方がいいと思うんですけど…」と静かに要望していたが、今回の撮影にあたり、パルクールというフランス発祥の運動方法も取り入れ、バランスボールに乗った状態で3kgのボールをキャッチし、それを投げ返すというトレーニングなども敢行する本気ぶり。その鍛えぬかれた身体について「お見せできるようなものでは…」と謙そんしたが、今後シャワーシーンの撮影が予定されており、女性ファンが悲鳴を上げる場面が見られるかもしれない。

会見には、木村に加え、謎のキャバクラ嬢・橘カラ役の菜々緒、里見や猪熊たちの先輩・千歳弘子役の山口紗弥加、カラを自分の部屋に居候させるデザイナー・渡公平役の光石研、機動捜査隊の捜査指揮も執る刑事課長(デカチョウ)・安藤実役の船越英一郎が出席。

船越は「私は"警察専属俳優"みたいな感じですが、いつもは出世に背を向けた刑事で、やっとデカ長に就任でございます。人生初のデカ長です」と喜び、監督に役柄を「おじさんのイメージで」と言われた山口は「人生初のおじさん役をやらせていただいています」と笑顔であいさつした。