舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』の公開舞台稽古が2日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われ、キャストの佐藤隆太、上西星来(東京パフォーマンスドール)、白洲迅、大塚千弘、小西遼生、篠井英介が取材に応じた。

舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』の公開舞台稽古を行った、前列左から篠井英介、佐藤隆太、上西星来、後列左から大塚千弘、白洲迅、小西遼生

同劇場で公演中の本作は、後藤ひろひと作・G2演出のファンタジー作品。澄んだ心を持ちながら醜い容姿のカビ人間(佐藤)、思っていることの反対の言葉しか話せない少女・おさえ(上西)の切ない恋模様を描くストーリーで、今回10年ぶりの再演となる。

役衣装で取材に応じた主演の佐藤は、「本当にあっという間の1カ月だった。いよいよだなとドキドキしています」と本番前の心境を語り、「本気で笑えて、本気で泣ける作品。ファンタジーの世界だけど、どこか自分に置き換えられる部分もある。みなさんに幅広い旅をしてもらえるんじゃないか」と笑顔でアピール。また、シスター姿の篠井も、「世の中の色んな嫌なことを一時忘れさせてくれる、演劇ならではのファンタジー。小劇場時代のパワーに満ち満ちている」と仕上がりに胸を張った。

一方、アイドルグループ・NMB48の上西恵の従妹で、東京パフォーマンスドールメンバーとして活動する上西は、本作のヒロイン抜てきに、「劇場に入るまで緊張してました」と打ち明けながら、「舞台のスポットライトを見て、早くやりたいと楽しみな気持ちになった」と初舞台にワクワク。過去には、水野真紀や中越典子が演じているおさえ役に、「自分は自分なので、上西星来のおさえをやろうと思っています。見た人が、色んな感情になって頂けるように頑張りたい」と力強く意気込んで、佐藤らをうならせていた。